メールソフトの乗り換えを「検討」する場合の注意点は?
併用する間は受信サーバーに受信メールを残しておきましょう。
先週、迷惑メール対策に有効なメールソフトとして「サンダーバード」を紹介しました。このソフトの学習型迷惑メールフィルタは有効です。
◆ 迷惑メールをやっつけろ!
https://www.724685.com/weekly/qa051116.htm
※ Outlook Express からの過去のデータやアカウントの移行も
インストール時のウィザードに従って実施すれば簡単です。
それでも、使い慣れたメールソフトを変更するのは抵抗があるものです。
そのため「やっぱり以前のソフトウエアのほうが良かった」と戻したい場合もあるので、しばらくは「併用」をおすすめしました。
すると読者の方から「併用の方法が分かりません」というメールがありました。確かに「併用」の場合は少しだけ注意が必要なので、具体的な設定方法も含めて紹介しておきます。
併用した場合の問題点は以下の2点です。
受信メールのデータを「受信サーバー」に残さない設定にすると
一方のメールソフトで先に受信メールを受け取ると、もう片方の
メールソフトでは同じメールは受信できなくなってしまう。
送信したメールは、送信した側のメールソフトにしか残らない。
そこで以下のような設定が有効です。
1.受信メールのデータを「受信サーバー」に残す
■ Outlook Express の場合
・ メニューバーより「ツール」-「アカウント」を選択して
「インターネットアカウント」画面を開きます。
・「メール」タブを選択して、表示されたアカウントから、
現在使用中のアカウントを選択してダブルクリック
・「xxx のプロパティ」画面より「詳細設定」タブを選択。
「配信」項目で「サーバーにメッセージをコピーを置く」
にチェックを入れて「OK」ボタンをクリック。
■ Thunderbird の場合
・メニューバーより「ツール」-「アカウント設定」を選択。
「アカウント設定」画面を開きます。
・左のツリー状のメニューから、現在使用中のアカウントの
「サーバ設定」を選択。
・「サーバ設定」項目で「サーバにメッセージを残す」に
チェックを入れて「OK」ボタンをクリック。
※ 受信サーバーに残せる容量が制限されているプロバイダ
もありますので、数日後に削除する設定でもいいでしょう。
2.送信したメールを自分宛にも送っておく
メールソフトを評価している間は、送信メールのアドレスの「cc」
あるいは「bcc」に『自分のアドレス』を加えておきましょう。
そうすれば、両方のメールソフトに送信メールの記録も残るので
送信メールを共有したい場合に助かります。
これで、しばらく「Thunderbird」を試したあとで「Outlook Express」に戻る場合も、送受信したメールはきちんと取り込むことができます。
◆◇◆
実は、編集長は評価の意味もあって3種類のメールソフトをオフィスと自宅で使っています。さらに持ち運び用のノートパソコンでも、確認が必要なアカウントの最新メールを受信しています。
そういった使い方をしていると先に紹介した
・ 受信メールを受信サーバーに一定期間残しておく
※ ちなみに編集長は「14日」にしています。
・ 送信メールは自分宛てに「cc」「bcc」しておく
という設定は役に立ちます。
メールソフトはひとつでも、オフィスと自宅で同じアカウントのメールを受信したい場合にも「この設定」は有効です。参考にしてください。
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