突然、ノートパソコンの電源が入らなくなりました。電源ランプも点灯しません。どうしたらいいでしょう?
パソコンから内蔵バッテリ(電池)を外し、コンセントからの電源(ACアダプタ)だけで起動しないか試してみてください。
お店に「電源ケーブルをつないでいるのに電源が入らない!」とノートパソコンを持ち込みになるお客様がいらっしゃいます。
そんなとき、そのまま「故障」として修理に出す前に確認してみると、何割かは以下の方法で電源が入ってしまいます。
電源ケーブルを抜いたあと、内蔵バッテリ(電池)を外し、再度、電源ケーブルをつなぎ、電源スイッチを入れる。
※ノートパソコンによってバッテリーのはずし方は違います。できるだけマニュアルを参考に丁寧に行なってください。
逆に、これで起動すれば「本体の故障ではない」と判断できます。
しかし、バッテリー関連でトラブルが起きたのは確かなので、電源が入って起動しているうちに大切なデータはバックアップしておきましょう。
◆ パソコンに必要な「バックアップ」とは
https://www.724685.com/weekly/qa040908.htm
原因としては、ノートパソコンの内蔵バッテリの電力供給力がパソコンを起動させられないほど弱くなってしまったことが考えられます。特に電源ケーブルをつなぎっぱなしで何年も使っている場合に考えられます。
※ 静電気が原因という説もありますが、どうなんでしょうね。
ノートパソコンは、突然、電源ケーブルを抜いても内蔵バッテリからの電力供給があるのでシャットダウンしませんが、逆に、電源ケーブルをつないだ場合でも、内蔵バッテリから本体へ電力を供給しています。
そのため、電源ケーブルをつないでいても、内蔵バッテリの電力供給力が落ちると、パソコンが起動しなくなることが考えられるのです。
◆◇◆
充電式バッテリにも『寿命』はあります。内蔵バッテリの電力供給力を維持するには、毎回、最後まで放電してから充電するのが理想です。
しかし、電源ケーブルをつないだまま使用するノートパソコンでは内蔵バッテリは最後まで放電されず、少し放電しては、すぐまた充電を繰り返すので、じわじわと電力供給力が弱くなってしまいます。
パソコン自体は快適で、内蔵バッテリだけの問題であれば、まだ在庫があれば買い換えてもいいでしょう。あるいは今後も電源ケーブルだけで使うなら、バッテリを抜いたままで使用するというのも選択肢です。
※ バッテリを抜いた状態で電源ケーブルにつないでも起動しない
場合や動作が不安定になるパソコンもあるので注意しましょう。
一方、できるだけ内蔵バッテリを長持させるには、
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ノートパソコンを8時間以上、使用しない場合は本体から
電源ケーブルを抜いて、電源供給を止める。
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1ヶ月に1度は電源ケーブルを抜き、内蔵バッテリだけで
ノートパソコンを起動させて、最後まで使い切る。
といった方法も紹介されています。
いずれにしても、電源ケーブルをつないで電源供給していたとしても、内蔵バッテリは少しずつ機能低下することは知っておきましょう。
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