ウイルス対策をきちんとしているはずなのに「コンピュータが危険にさらされている...」と出ます。大丈夫でしょうか?
ウイルス対策ソフトの起動時や最新のワクチンファイルに更新するタイミングで一瞬だけ出る場合は、特に問題はないでしょう。
「Windows XP」の安全性を高めるために登場した機能強化用プログラム「Service Pack 2(サービスパック2:以降 SP2)」が導入されてから、ちょっと過激な警告メッセージが初心者の方を恐がらせています。
「コンピュータが危険にさらされている可能性があります」
このメッセージは、「SP2」を導入すると Windows XP に新機能として追加される「セキュリティ センター」がパソコン環境を確認し、以下の場合に画面右下のタスクバーからバルーンで警告表示します。
【ファイアウォールに関する警告】
Windows ファイアウォール、もしくはその他のファイアウォール
ソフトが導入(インストール)されていないか、「有効」に設定
されていない場合
【Windows の自動更新に関する警告】
Windows Update の自動更新機能が「無効」に設定されている場合
【ウイルス対策ソフトに関する警告】
マイクロソフト社が認定した他社製のウイルス対策ソフトが導入
(インストール)されていない、「有効」に設定されていない、
あるいは最新の状態に更新されていないような場合
確かに、Windows のセキュリティ向上を考えると、上記の確認をして環境が整っていない場合は「警告」を表示する機能は理解できます。
しかし、いつものごとく、マイクロソフト社が用意した警告の表示の仕方(日本語のまずさ)が気になります。たとえば「ウイルス対策ソフトに関する警告」ですが、以下のようなメッセージが表示されます。
『コンピュータが危険にさらされている可能性があります 』
ウイルス対策ソフトウエアはインストールされていない
可能性があります。
もちろんウイルス対策ソフトを導入していない方には、これくらいの表現で注意を促しても良いのかもしれませんが、Windows を起動するときに「セキュリティ センター」のほうが「ウイルス対策ソフト」よりもわずかに起動が早い場合など、一瞬、この表示が出てしまうことがあります。
※ 最新のワクチンファイルに更新するタイミングでも、
一瞬だけ、この表示が出る場合もあります。
◆ ウイルスバスター2004: Windows XP Service Pack 2 を
インストール後、「コンピュータが危険にさらされている
可能性があります。」と表示されます
http://www.trendmicro.co.jp/esolution/solutionDetail.asp?solutionId=9733
この「一瞬だけ/一時的に」というのが困ったところで、利用者はメッセージを最後まで正確に読むことができないので、その「危険にさらされて」という部分だけを読み取るので不安をかき立てられてしまうわけです。
であれば「一瞬だけ」赤に「×」のアイコンが表示されるのではなく、表示後、すぐに問題の環境が解決される場合は、緑のアイコンで
『ただいまコンピュータの安全性強化が完了しました。
先ほどの警告は解除されましたのでご安心ください。』
という表示に切り替わり、10秒ほどで消えるといった工夫が利用者に安心を与えることができます。とにかく「危険」だという警告を出し、問題が解決しても消えるだけだと、ずっと気になってしまいます。
◆◇◆
もちろん、設定で「コンピュータが危険にさらされて... 」の警告が表示されないようにすることも可能です。ただし、本当に出なくなりますので、設定変更はご自身の責任で実施してください。
「コンピュータが危険にさらされて... 」の警告メッセージが
表示されているバルーンをクリックします。
「セキュリティ センター」画面が開き、画面左「ヘルプ」の
項目で [セキュリティ センターからの警告の方法を変更する]
というリンクをクリックします。
「警告の設定」画面が表示されるので、「ファイアウォール」
「自動更新」「ウイルス対策」から警告が出されている項目
のチェックをはずし、「OK」ボタンをクリックします。
※ 参考: Windows XP で [コンピュータが危険にさらされている
可能性があります] メッセージを表示させない方法
http://support.microsoft.com/kb/884360/JA/
これで「警告」が表示されない設定にはできるのですが、それ以前に表示されても、不安なく対応できる仕組みにしていただきたいです。
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