パソコンの動作が遅いのでメモリー増設を勧められましたが、どれくらいにすればいいのでしょう?
お使いの WindowsOS、よく使うプログラム、パソコン起動時に常駐させるプログラムなどで違ってきます。
パソコンで画像など容量の大きいデータたくさん使う作業を始めるとパソコンの動作がいきなり遅くなり、頻繁にハードディスクと情報のやり取りをしている状態が長く続くことがあります。
※ カリカリカリ... と音がして、ハードディスクの使用中を示す
ランプが長時間、点滅し続けるといった状態です。
その場合、パソコンに搭載されている物理的なメモリー(RAM)では、作業に必要なメモリー容量が足りないため、ハードディスクの一部を不足分のメモリーの「代替」として使っていると考えていいでしょう。
※ このハードディスクを物理的メモリーの「代替」にする機能の
ことを「仮想メモリ」と呼びます。もちろん一時的であれば
メモリ不足を解消するために非常に有効な機能です。
「コントロールパネル」-「システム」
「詳細設定」タブ?「パフォーマンス」オプション
ハードディスクからデータを読み書きする時間は、物理的なメモリーを使った場合よりも、ずっと遅いため「仮想メモリー」を頻繁に使う状態が続くと、パソコンの動作は著しく遅くなってしまいます。
そのような状態が続く(慢性的になる)ようであれば、効率よい作業はできませんから、その遅い状態と予算を較べて、投資価値があると考えれば、物理的なメモリーを増設することをお勧めします。
ただし、メモリーを増設するには「増設メモリーカード」を差し込む場所(スロット)に「空き」が必要なので、まずはお使いのパソコンのマニュアルを見て、メモリー増設が可能かどうか確認してください。
※ 特にノートパソコンの場合、増設できるスロットが1枚分しか
ない場合もあり、すでに増設済みで増やせないこともあります。
ずばり、どのくらいのメモリーを増設すれば最適なのか聞かれることがよくありますが、それはお使いの WindowsOS、よく使うプログラム、パソコン起動時に常駐させるプログラムなどで違ってきます。
「コントロールパネル」-「システム」で開くことができます。
逆にいえば、使わない「常駐プログラム」をアンインストールしたり、必要なときだけ使うよう「スタートアップ」から外したりすることである程度、常時使うメモリーを節約することも可能です。
※ メモリーを消費しそうな作業をするときには、すでに起動中の
使っていないソフトウエアを終了させるのもひとつの方法です。
そういった対策をしても「仮想メモリー」が頻繁に使われる状況なら、メモリー増設ができる空きスロットと金銭的な余裕があれば、素直に増設をしたほうが精神的にもいいですし、話が早いでしょう。
※ たとえば WindowsXP なら、購入時に 256MB のメモリーが搭載
されている場合も多いと思いますが、大きなデータを使っての
「重たい」作業が多いのであれば、合計で 512MBになるように
増設すれば、速度や作業効率が違うのが体感できるはずです。
2008年5月に、Windows XP の「最後のサービスパック」ともいえる SP3 が登場し、適用後のメモリー容量は 512MB でも動作が重く感じるようになってしまいました。やはり SP3 適用後は 1GB 欲しいところです。
※ Windows98 や Me をお使いの場合には、すでに何年もお使いに
なったわけですから、ここまできてメモリー増設に追加投資を
するより、買い替えを検討されたほうがよいかもしれません。
◆◇◆
ご注意いただきたいのは、それほど多くのデータの利用や複雑な作業をしていないのに、頻繁にハードディスクに読み書きが発生するようになった場合は「仮想メモリー」が原因ではない可能性があります。
最悪の場合、ウイルスやスパイウエアなど、知らないうちに「裏」で活動する悪質なプログラムがハードディスクに勝手にアクセスをしている可能性があります。各種対策ソフトで確認しておきましょう。
※ 「メモリー」と「仮想メモリー」の実際の使用量や状況を確認
したい場合は「タスクマネージャ」で調べられますが、難しい
話になるので、以下のページを紹介するのに留めておきます。
◆ 必要メモリ・サイズを見極める(@IT)
https://www.724685.com/maga/jump/050831/
メモリー不足は、同じパソコンとソフトウエアを使う限り、そのうち改善するというものではありませんので、明らかに不足している場合はメモリーを増設するとスッキリします。検討してみてください。
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