必要なファイルをごみ箱から削除してしまいました。
削除した直後であれば、かなりの割合で復元できます。
大切なファイルを『ごみ箱』から削除してしまうことがあります。特に削除したときは別にいいだろうと思っていても、あとから「ヤバイ!」と気がついて慌てることは、誰にでも経験があるはずです。
そんなときに試す価値があるフリーソフトがあります。その名も「復元」ということで、ずいぶん前から公開されている定番ソフトです。
◆ 復元(Windows95-98-Me-ユーティリティ)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se192983.html
※ 各種 Windows に対応しています。2005年7月6日現在、
バージョンは 4.2.8(04/11/10)です。
■追加情報(2007.4.17)
こちらで紹介した「復元」ですが、とても人気が出たためか、残念ながらフリーソフトとしての公開を終了して、サンプル版の公開となってしまったようです。
◆ 復元(Windows95-98-Me - ユーティリティ : サンプル版)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se410717.html
製品版は 2,100円になった、ということで、よほど人気があったのでしょう。
◇ 復元(ハイセライト)
http://www.highcelight.com/restoration/
上記のページからダウンロードすれば、使い方は簡単です。
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ダウンロードした「RESTO428.EXE」というファイルを実行。
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現れた「RESTO428」フォルダ内の実行ファイル「復元.exe」
を実行すれば、「復元」ツールが起動します。
※ 説明や注意事項の書いてある「Readme.txt」も一度は
目を通してから使いましょう。
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復元したいデータが保存されていた「ドライバ」を選択し、
「削除ファイル検索」を実施してみましょう。
※ 復元したいファイル名(の一部)で検索も可能です。
復元後はタイトルが変わっている場合があります。
拡張子(doc や ppt など)の検索は有効です。
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画面左に検索結果がリストアップされるので、復元したい
ファイルを選択して「コピーして復元」ボタンをクリック。
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安全な場所に復元、保存すれば完了。
ただし、重要なポイントがあります。
◎ 『ごみ箱』から削除した直後から、データが記録されている |
そのためにも、以下の点に注意する必要があります。
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「『ごみ箱』から削除」してから、復元を試すまでの期間
が短ければ短いほど、復元できる可能性が高い。
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逆にいえば、『ごみ箱』から削除したあと、復元する必要
があると気がついた直後から、不要なファイル操作はせず、
可能な限り、動作中のプログラムは終了か停止させる。
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『復元』プログラムを入手しようとダウンロードする場合、
復元したいファイルがある「ハードディスク」の上に保存
せず、別のメディア(フロッピーディスクなど)を使う。
※ 『復元』はコンパクトなプログラム(223,047Bytes)
なので、フロッピーディスク上での保存も、実行も
可能。インストールがいらない点も安心。
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もちろん復元したファイルの保存も、別のメディアに保存。
大きなファイルの場合は、外付けのフラッシュメモリーや
ハードディスクを準備したほうがよい。
※ 日頃、使っていなければハードディスクを分割した
「Dドライブ」に復元させる方法もある。
どちらにしても、上書きされている可能性はあるので、復元したあと、まずは、そのファイルに適したアプリケーションで開いてみて、壊れていないかを確認する必要があります。
※ 復元したものの、ちょっと気持ちが悪い場合は、別名をつけ、
別ファイルに保存し直してしておくといいでしょう。
◆◇◆
この「復元」には、同様なソフトで「ごみ箱」から削除したファイルが復元できないように「完全削除」する機能もあります。
※ 「その他の処理」から「完全削除」を選び、実行するだけです。
この場合、本当に復元できなくなりますので、よほど復元されては困る個人情報のファイルを削除する場合や、リカバリーもせず、パソコンを他の人に譲るといったことでもない限り、使うことはないでしょう。
とにかく、これだけの機能があってフリーウエアなのですから、作者の加藤 高明 氏 には感謝です。
転ばぬ先の杖で、事前に外付けのフラッシュメモリーの中にでも、この『復元』を保存して準備しておけば、いざというときに助かる「かも」しれません。
※ 復元を保障するものではありません。画像やテキストファイルは
比較的、復元しやすいですが、複雑なファイルは復元できない
場合もあるようです。ご了承ください。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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