自分のパソコン情報を記録しておきたいのですが。
パソコン情報を調べ、記録できるソフトをご紹介しましょう。
パソコンでトラブルが発生したとき、サポート窓口との電話のやり取りで初心者が最初に困るのが、自分のパソコン情報を伝えることです。
とりあえずパソコンのメーカー名や商品名までなら、購入時の保証書を見たり、パソコン本体に表示されている名前から何とか分かるとしても、それ以上の情報はパソコンを操作して確認する必要があります。
◆ 第140回「バージョンの確認」は質問前の基本
https://www.724685.com/weekly/qa040929.htm
さらに、大量にインストールされているソフトウエアや各種周辺機器の情報などは、調べることはできるにしても、個々に確認して、まとめて保存する、といった作業をすべて手動操作でおこなうのは困難です。
そこで、パソコン上で知ることのできる環境情報を一括で調べ、見易く、分類表示をしてくれたり、結果をファイルに保存したり、メールで送ることもできるフリーソフト「PCView」を紹介しておきましょう。
◆ PCView(窓の杜 - ソフトライブラリ - ハードウェア情報)
? パソコンのシステム情報を指定したメールアドレスに送信
この「PCView」は圧縮ファイルとしてダウンロードしたら、解凍して、プログラム「PCView.exe」を実行するだけで、すぐに調査してくれます。インストールも不要でコンパクトなので、とても手軽で便利です。
【調べることができる主な情報】
□ PC情報(パソコンの基礎情報)
・ Windows の種類、バージョン
・ Internet Explorer バージョン
・ メモリ容量/空き容量
・ システムハードディスクの容量/残量
・ 接続されている各種記憶装置の種類と容量
□ CPU(パソコン心臓部、CPUの情報)
・ CPU名、メーカー名、動作クロック
□ NetWork(ネットワーク/ネット接続情報)
・ パソコンのユーザー名、コンピュータ名
・ ネット接続アダプタの種類、MACアドレス
・ 現在のIPアドレス
□ Appli(導入済みのアプリケーション情報)
・ アプリケーション名、バージョン、保存場所
・ スタートアップで初期起動設定のアプリケーション
□ Printer(プリンター情報)
・ プリンタの種類と使用ポート
□ Device(デバイス/周辺機器情報)
・ 各種周辺機器のドライバ情報
追伸(2009/9/16):
この記事のあと「WMI」という情報項目(タブ画面)が追加され、Windows XP であれば マザーボード や BIOS、内蔵メモリーの増設スロットの状況などが分かり、より便利になっています。
ただ残念なのは「PCView」は 2007年5月以降、更新されておらず、Windows Vista の対応を明確にしていないことです。実際、Windows Vista マシンでも使えますが、やはり対応を明確にして欲しいところです。
実際のところ、初心者の方には意味不明な情報も多いのですが、何かのトラブルが発生した場合に、技術的な相談相手に知らせることで解決が早くなる可能性もある情報が多数、集められているのです。
※ 特に、どんなアプリケーションや周辺機器が使われているか
という情報をパソコンに触れないでも分かるのは便利です。
「保存」というタブを選択して開く画面には、調べた情報をファイルに保存するための設定ができるようになっています。そこで定期的に調査結果を保存して、結果を印刷して手元で管理しておくといいでしょう。
◆◇◆
信頼できる相手であり、電話やメールでサポートしてもらいたいなら、メールで「PCView」で調べた情報を直接送ることもできます。送信設定が面倒なら、結果のファイルを添付してメールで送ればいいでしょう。
利用者本人も、すべて分からないまでも、用語辞典などで、表示されている項目名を調べていくと、着実に勉強になると思います。
◆ ASCII.jp デジタル用語辞典 http://yougo.ascii.jp/
ひとつずつでもよいので、知識を増やしていければ、どんどん自己解決の能力も向上するため、初心者から中級者へと進化していけるはずです。あせらず、一歩一歩、進んでいきましょう。
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