メールやホームページで、たまに日本語が変な文字に化けていることがありますが、直せますか?
まずは日本語の「エンコード」設定を変えてみましょう。
受け取ったメールや開いたホームページが、意味不明のアルファベットや記号で表示されることを「文字化け(もじばけ)」といったりします。
大きな原因としては、半角英数文字と一部の記号を中心に情報を送受信するのが基本のインターネットで、漢字を含む「全角」文字の日本語を送受信するための「文字の変換・復元」に失敗したことが考えられます。
日本語をインターネット経由で送信する場合、「シフトJIS」や「EUC」など、複数の変換(エンコード)方式が存在するため、変換時と違った方式で復元した場合には、文字が化けてしまうことがあるのです。
※ 例えるなら、日本語を英語に訳して、その英語を英語の分からない
フランス人の通訳に日本語に戻してもらったようなものです。
最近では、メールソフトもウェブブラウザも賢くなり、受信時に日本語の変換方式を自動的に認識し、正確に復元する機能が向上し、以前ほど「文字化け」は起こらなくなっています。
それでも「文字化け」が発生し、エンコード方式の認識が間違っているだけなら、以下の方法で切り替えることで直すことができます。
◎ メニューバーより「表示」-「エンコード」-「日本語(自動選択)」
が選択されている場合、「日本語(EUC)」や「日本語(シフトJIS)」
に切り替えてみましょう。
※ 逆に「日本語(EUC)」「日本語(シフトJIS)」が選択されている
場合は「日本語(自動選択)」に切り替えてみましょう。
※ メールの場合は「日本語(EUC)」と「日本語(シフトJIS)」は
「その他」の中に含まれている場合もあります。
あと部分的な文字化けの原因として「半角カタカナ」「カッコつき文字」「マルつき数字」「ローマ数字」など「機種依存文字」と呼ばれる特殊な文字を使うと、その文字だけが化けてしまう場合があります
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※ 「機種依存文字」とは、たとえば WindowsOSパソコンで変換後、
MacOSパソコンで復元すると、元とは別の文字になるものです。
最近では、携帯メールのハートなどの絵文字も、別の会社の携帯電話やパソコンで受信すると、文字が化けてしまうことがあるわけです。
◆ 電子メールで使ってはいけない文字
https://www.724685.com/weekly/type/table08.htm
※ 最近では WindowsOSパソコンが圧倒的になったことやソフトの
技術が向上したこともあり、機種依存文字を使っても化けない
場合も増えましたが、やはり使わないほうがベターでしょう。
もちろん、一部が化けてもほとんどは読めるので、大勢に影響はないのですが、やはり相手が違う機種であることも考慮して、なるだけ特殊な文字は使わないのが「マナー」だといわれています。
◆◇◆
以前はメールソフトもウェブブラウザも、今ほどは賢くなかったので、文字が化けることも多かったのですが、最近では、よほど変わったことをしなければ「日本語(自動選択)」の設定できちんと表示してくれます。
あとは、ホームページに便利なカラクリをつけたい場合の「cgi」など、プログラム作成時に、きちんとした知識を持っていないといけないといったレベルで、一般の利用者はあまり気にしないでいいでしょう。
もう少し「文字化け」について詳しく知りたい、勉強したいという方はたとえば以下のページなどが参考になるでしょう。
◆ ウェブマスターのための文字化け講座
http://www.shtml.jp/mojibake/
「WindowsOS では表示されるが、MacOS では文字化けする文字」など、ウンチクのネタとして、知っておいても面白いかもしれませんね。
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