限られた友人にしかメールを送らないのに、突然、毎日、何通もウイルスメールが届くようになりました。
正確なことは分かりませんが、ご友人のパソコンがウイルス感染した可能性があります。ただ「特定」は難しいのが現状です。
「ウイルスメール(ウイルスに感染した添付ファイルを持ったメール)」については、すでに何度も「今週のQ&A」で取り上げています。読んでいない方でウイルスが不安な方には、ぜひ一読をお勧めします。
◆ 第24回 ウイルス感染メールの見分け方
https://www.724685.com/weekly/qa020515.htm
◆ 第113回 ウイルス感染メールを開かせる手口とは
https://www.724685.com/weekly/qa040310.htm
確かに限られた友人にしかメールを送っていないのに、突然、「ウイルスメール」が届くようになれば、不安になったり、なぜ届くようになったのか不思議になるお気持ちはよく分かります。
ただ「第113回」でも紹介したように 「ウイルスメール」を開かせる手口はどんどん巧妙化していますので、ウイルス対策をしていない友人の方が、うっかり感染ファイルを開き、被害にあう可能性は十分にあります。
最近のウイルスは、感染したパソコンの中でアドレス帳などから無差別に集めたアドレスへ「ウイルスメール」を大量送信します。ウイルスに感染した友人が「ひとり」でも、そこから何通も届くことがあるのです。
さらに厄介なことに「ウイルスメール」の「送信者アドレス」は、ほとんどの場合が「成りすまし(送信者本人ではない)」なので、感染した友人が誰かを特定することは難しいのです。
◆ 第117回 ウイルスに感染してないはずなのに!?
https://www.724685.com/weekly/qa040407.htm
※ くれぐれも「送信者アドレス」を手がかりに、相手を非難したり
しないようにしましょう。友情を壊してしまうかもしれません。
それこそ、ウイルスを作った連中の「思うツボ」なのです。
『感染したパソコンの中でアドレス帳などから送付先アドレスを集める』わけですから、自分はメールを出したことのない相手でも、あちらからメールをもらったことがある相手なら、すべて可能性があるのです。
◆◇◆
では、届いた 「ウイルスメール」はどうすればいいのかというと、以下の回を参考にしてください。基本は『無視して捨てる』ことです。
◆ 第25回 ウイルス感染メールの処理のしかた
https://www.724685.com/weekly/qa020521.htm
また、規則性のあるタイトルやアドレスの「ウイルスメール」や「迷惑メール」が多い場合は、お使いのメールソフトの『フィルター機能 』も役に立ちます。
◆ 第60回 いつも来る迷惑メールを自動削除したい
https://www.724685.com/weekly/qa030212.htm
さらに懸賞や投稿などで、自分のメールアドレスをネット上で公開する機会が多い方はフリーメールによる『第2アドレス 』も有効です。
◆ 第102回 不要なメールへの対処法
https://www.724685.com/weekly/qa031217.htm
「ウイルスメール」も「迷惑メール」も、大きな社会問題になっていますので、画期的な解決策が生まれる可能性もありますが、現状は、誰でも気軽に情報交換できるという利便性が優先となって、規制も難しいのです。
※ ウイルス対策ソフトやウイルスチェックサービスで、メールを
パソコンで受信する前に、添付されたウイルス感染ファイルを
削除する機能もありますが「届かなくする」ことはできません。
とりあえず、今のところは「そういうもの」だとあきらめて、『フィルター機能』と手動で、どんどん「ごみ箱」に捨てていくしかありません。自宅のポストに無許可で配布される不要なチラシと同じ、と考えてください。「やれやれ」ですね。
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