Windows XP SP2 を導入したあと、いままで使っていた特定ページを開こうとしたら、小さなウインドウが一瞬開いても、自動的に閉じて次のページにいけません。
「ポップアップ・ブロック」を一時的に無効にしてみましょう。
相変わらず、WindowsXP のセキュリティ強化プログラム「SP2(サービスパック2)」によるトラブルが続いています。基本的には、まずは以下の公式ページで紹介されていないか、確認しましょう。
◆ Windows XP SP2 FAQ 集
http://support.microsoft.com/?scid=kb;ja;884757
そんな中でも、12月に入ってから当社に寄せられたトラブルで「SP2」が原因だったものをいくつか紹介しておきましょう。
【質問A】
Windows XP SP2 を導入したあと、いままで使っていた特定ページを開こうとしたら、小さなウインドウが一瞬開いても、自動的に閉じて次のページにいけません。
【解説A】
「Windows XP SP2」を適用すると Internet Explorer に新たに「ポップアップ・ブロック」という機能が追加されます。
確かに迷惑なサイトで、次々と見たくもないページが自動で開くのを防いでくれる有効な機能なのですが、必要なページも自動で閉じてしまう(あるいは開かない)場合があります。
通常は「情報バー」が表示され、「ポップアップを許可する」という操作ができるはずなのですが、もとのページが自動で閉じるカラクリだったり、情報バーを表示させない設定になっていると原因不明でアクセスできない状況が起きるようです。
【対処A】
「いつも使っているページ」「安全なページ」であることを確認したら、キーボードで [Ctrl] キーを押しながら、問題の画面を開くリンクをクリックします。すると一時的にポップアップ・ブロックが無効にする(=ポップアップを開く)ことができます。
◆ ポップアップ ブロックによりログイン画面が表示されない。
http://support.microsoft.com/kb/884091/JA/Internet Explorer のメニューバーの「ツール」から
「ポップアップブロック」
?「ポップアップブロックを無効にする」を選択しても、ポップアップが開けるようになります。
しかし、作業後、再度、有効にすることが推奨されています。
※ 「Windows XP SP2」以外にも「ポップアップ」を閉じる |
【質問B】
パソコンの調子が悪いのでリカバリ(初期状態へ戻す)をしたら、メディアプレーヤー(などメディアソフト)の音がでなくなってしまいました。
※ Windows XP SP2 を適用したら... でも同じです。
【解説B】
リカバリ(初期状態へ戻す)作業のときに、「Windows XP SP2」を意識せずに適用してしまうケースがあります。
このときにスピーカー用ドライバが適合せずに、音声が出なくなる場合があります。メディアプレーヤーが原因ではなく、スピーカのドライバが原因の場合があるので注意してください。
【対処B】
ヤマハのスピーカー・ドライバーでこの現象が数多く報告されており、以下のヤマハからの公式なお知らせも参考に、サービスパックに対応したドライバをインストールすることで直ります。
◆ YAMAHA 重要なお知らせ
Windows XP サービスパックをご使用されるお客様へ
http://www.yamaha.co.jp/info/lsi.html
他にも、自分の使っているパソコンやソフトウエア、周辺機器で対応がどうなっているか、確認しておくとよいでしょう。◆ Windows XP 互換性情報(各メーカー別 SP2 関連情報)
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/compatible/sp2/ご自身でのアップデート作業などに自信のない方は、各メーカーのサポート窓口にご相談いただいたほうがいいかもしれません。
【質問C】
「Windows XP SP2」導入後、タスクトレイ(通知領域)にあるネットワーク接続のアイコンに「!」マークが付いて表示されます。どうすればいいでしょう?
【解説C】
ADSL や 光ファイバ でのネット接続時に「PPPoE」という手法が良く使われます。この手法をパソコンを設定して使っている場合、「Windows XP SP2」を導入するとネットワーク接続のアイコンに「限定または接続なし」の意味で「!」マークが表示されることがあります。
【対処C】
「!」マークが表示されている「ネットワーク接続のアイコン」をダブルクリックして「ローカルエリア接続の状態」画面を開き、「プロパティ」ボタンをクリックしましょう。
「ローカルエリア接続のプロパティ」の「全般」画面の下にある「接続が限られているか利用不可能な場合に通知する」という項目のチェックを外しましょう。これで「!」は消えるはずです。
◆ Windows XP SP2 でネットワーク接続のアイコンが
「!」マークで表示される。
http://support.microsoft.com/kb/885815/JA/
◆◇◆
確かに、どのトラブルも「公式FAQ集」に回答があります。 |
しかし、初心者にとって、小さい文字でたくさん並ぶ「FAQ集」から、該当する情報を探すのは至難の業です。ましてや、書かれている手順で 『自分で対処ください』 というのは、かなり無理があります。
初心者の方でも「はい」「いいえ」で辿っていけば、自分の問題解決を確実に見つけられるような工夫が欲しいものです。
セキュリティ強化のために「サービスパック」を導入したら、そのため今までは問題がなかったものがトラブルになったり、問題ないのに怪しげな表示が出るようになるのでは『本末転倒』と言わざるを得ません。
理解を深めるための「パソコン用語解説」
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