ウイルス対策ソフトでウイルスを駆除しても復活してきます。
Windows の欠陥は修正していますか?安全な設定はしていますか?
ウイルス対策ソフトに対する質問で「いったん駆除しても、すぐに同じウイルスが何度も侵入してくる」というものがあります。
その原因としては Windows の「安全性の欠陥を修正していない」こと、またはパソコンのログイン時やファイル共有設定でパスワードを設定していないといった「安全な設定をしていない」ことが挙げられます。
【安全性の欠陥(セキュリティホール)を修正していない】
ウイルス対策ソフトの多くは、インターネットに接続したときに正規のルート(メール送受信やダウンロード、ウェブ閲覧など)を見張って、ウイルスを見つけたら感染をくい止め、駆除し てくれます。
しかし、マイクロソフト社の商品に欠陥があり、そこを「裏口」のように悪用して侵入してくるウイルスは、駆除できたとしても、問題の「裏口」をふさがない限り、何度でも侵入する可能性があります。
修正をすることで、パソコンに不具合が出る場合もありますが、とにかく、その「裏口」をふさぐ、つまり「修正プログラム」の適用(アップデート)が重要になってきます。
◆ 「Windows Update」って必要ですか?
https://www.724685.com/weekly/qa030611.htm
とにかく、緊急性の高い欠陥だけでも、きちんと修正することが、ウイルスに繰り返し侵入されない最低限の予防策です。マイクロソフト社からの情報も、定期的に確認しておきましょう。◆ 絵で見るセキュリティ情報(マイクロソフト社)
http://www.microsoft.com/japan/security/security_bulletins/
【安全な設定をしていない】
パソコンは家庭内やオフィスでLAN(ネットワーク)を組むと、簡単な設定で「共有フォルダ」を使って、複数代のパソコン間で、情報やファイルを共有できるのでとても便利です。
最近では、適切な設定さえすれば、インターネット経由で離れた場所にある自分のパソコンを操作することさえ可能です。
でも、そのパソコンの共有設定で、パスワードを設定していない場合や、設定していても、誰でも簡単に類推できるもの、例えば
ログイン名を 「login」 「admin」 「administrator」 「guest」
パスワードを 「pass」 「password」 「123」
にするなどです(これらは『ダメ』な例です!)。
これらの「ログイン名」や「パスワード」をプログラムによって、自動的に入力し続け、探し当てて、侵入してくるウイルスがあります。もしも「パスワード」を設定していない場合は 、まさに「フリーパス」です。
つまり、きちんと正々堂々と「正しいログイン」でパソコンに入ってきていますから、ウイルス対策ソフトもファイアウォールも「お手上げ」なのです。これ は、単に利用者の安全意識の問題です。◆ 強力なパスワードを作成する
(マイクロソフト社、チェックリストより)ということで、他人には類推できないパスワードを設定し、そのあとの保管、管理もきちんとしておきましょう。定期的な変更も有効です。
◆◇◆
初心者の方の中には「ウイルス対策ソフト」を導入さえすれば、あとは何をやっても大丈夫と信じて、ファイル交換や海外サイトから興味本位のダウンロードをしたり、修正プログラムも適用しない方がいます。 それは、とても危険です!
とにかく、忘れずにいていただきたいのは、コンピュータ・ウイルスというものは、自然に発生するものではなく、悪意を持った人が、いかに対策の裏をかいて被害を拡大させるかを狙った『犯罪行為』なのです。
ですから「ウイルス対策ソフト」は万能ではなく、突然、防げない新種ウイルスが誕生する可能性もある、ということを知っていただきたいのです。
以上のことより「ウイルス対策ソフト」の導入はもちろん、プログラムの修正(アップデート)を適宜、実施して、さらに類推できないパスワードを設定するなど、安全性の高い環境の維持 に心がけ、加えて、怪しげなサイトやファイルには近寄らない、ダウンロードしない、といった『安全運転』をお勧めします。
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