ネット上で、たくさんの便利なサービスや役立つ情報が「無料」で提供されていますが、どうして「無料」でできるのですか?
いろいろな場合がありますが、そのサービスを提供している会社が自社商品の「広告」として位置づけていたり、自社以外の広告を掲載し、紹介することで運営費を得ています。
他社のことは正確には分からないので、当社を実例にお話しましょう。
「なにしろパソコン・ドットコム」は「らくらくタイプ練習」など各種サービスを無料で提供しています。「週刊クラブQ&A」も2001年12月に創刊してからずっと、無料でお送りしています。
もちろん「なにしろパソコン」関連は、編集長が中心となって、少人数でできるだけコストをかけずに作成していますが、それにしても人件費はかかっていますし、サイトを公開するための運営費は必要です。
にもかかわらず、無料で公開している(できる)理由は以下の3つです。
■1.当社の商品をご紹介する窓口として
当社は「訪問サポート」「電話・電子メールサポート」を有償で提供している会社です。でも「サービス」という商品は、実際に使ってみないと内容は分からないものです。
そこで「クラブQ&A」や「なにしろパソコン」などで利用したサービスや情報を通じて「きっと有料サポートも良いサービスだろう」と理解していただき、必要なときはご用命いただけたら、と願いながら運営しています。
◇ クラブQ&A http://www.clubqa.com
■ 2.当社のお客様へのアフターサービスとして
「訪問サポート」をご利用いただき、せっかくインターネットに接続できる環境になっても、そのあとパソコンやインターネットを活用いただけないのであればとても残念なことです。
そこでお客様にパソコンやインターネットを楽しむ「きっかけ」を継続的に提供しているのです。
◇ ご挨拶(なにしろパソコン・ドットコム)
https://www.724685.com/blog/intro/greeting.html
■ 3.他社の商品やサービスを紹介する広告収入
毎日の情報を提供する中で、自然な形で関連の書籍やCD、DVDやソフトウエアなどを紹介することがあります。
その商品を簡単にネット経由でも買えるように、「アマゾン」や「楽天市場」など、提携しているネット通販会社の商品ページにリンクをすることで、購入までいった場合には 1?5%程度の手数料を得ることができます。
◇ amazon.co.jp アソシエイトプログラム
https://www.amazon.co.jp/associates/※ もちろん「アマゾン」や「楽天市場」のサイトへ直接
アクセスして買っても、「なにパソ」にあるリンクや
バナーを経由して買っても、購入料金は同じです。
「なにしろパソコン・ドットコム」以外のサイトでも、程度の差はあれ、無料でサービスを提供するためには、自社の広告の意味合いと、自社以外の広告手数料を得て運営費を調達しているはずです。
◆◇◆
もちろん「Yahoo!Japan」を代表とした広告だけで大きな利益を上げることができる『ポータルサイト』もありますが、多くの無料サービスを提供しているサイトでは、広告収入だけでは運営費が確保できません。
※ お客を呼べるサービスや情報を提供できるサイトであれば、
利益が出ているポータルサイトにそのコンテンツを有料で
提供することで、結果的に無料公開の場合もあります。
「Yahoo!Japan」のニュース情報や天気予報、路線案内や
地図情報、テレビ番組表からグルメ情報まで、ほとんどは
外部のサイトからコンテンツを有料で買ったものなのです。
こういう視点で、無料サービスを使うとき、なぜそれが無料で提供され、継続できているのか考えてみるのも面白いでしょう。
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