最近、有名な企業の個人情報流出が目立っています。どうしてこんなことが頻発するのですか?
企業は個人情報の扱いに一層気をつけるべきですが、一般のインターネット利用者も意識向上が大切です。
今年に入って「Yahoo!BB」「ジャパネットたかた」といった有名企業が数十万?数百万件といった単位で、個人情報を流出してしまったことが大きく報道され、その対応に追われています。
◆ 「Yahoo! BB」お客様情報流出問題についてのおわびと御説明
http://docs.yahoo.co.jp/info/notice11.html
◆ お客様情報漏えいに関するお詫びとご報告(ジャパネットたかた)
http://www.japanet.co.jp/
この結果による企業イメージ低下はどうしても避けられません。
当社も、訪問サポートなど、利用者の方の個人情報をたくさんお預かりしている企業ですので、社内の管理体制の見直し、強化を進めています。
◆ 「安心だネット!」サービスの個人情報保護方針
https://club.724685.com/info/html/privacy.html
大きな事件が続きましたが、単に「企業が悪い」と責めるだけではなく、私たち「個人」も個人情報に対する意識を向上していく必要があります。
たとえば、次のようなことをしていませんか?
1.自分の知り合い全員に、メールでお知らせをするとき、
全員のメールアドレスを「TO:」や「Cc:」に連ねて送信。
2.会社や所属団体の名簿録ファイルをフロッピーなどに
保存して持ち帰り、自宅のパソコンで仕事をしている。
3.自分のパソコンが壊れるだけだから、ウイルス対策は
しないし、ログインのパスワードも面倒で設定しない。
こういったことが、ごく普通に行なわれていますが、この情報管理に対する意識の低さが、情報流出の原因になっているのです。
個人的に知っている他の人のメールアドレスは、自分のアドレス以上に大切な個人情報です。不用意に他の人に教えたり、公開してはいけません。 |
たとえば上記「1」の場合、確かに送信した全員が友人知人だとしても、その知人同士は知り合いでないことは良くあることで、相互にメールアドレスを知られたくない場合もあるはずです。
パソコンに保存している個人情報ファイルは、インターネット経由はもちろん、様々な経路で外部に流出する可能性があります。自分はそんなことしない、と思っている方に限って危ないです。 |
たとえば、あるウイルスは感染すると、パソコン内にあるファイルを勝手に添付ファイルにして、パソコン内で収集したアドレス宛に無差別に大量送信してしまいます。その添付ファイルが重要な名簿ファイルだったら...結果はお分かりですね。
ほかにも、名簿ファイルが必要だから、とフロッピーやCD?Rに保存していたら、紛失してしまったり、もっとひどい場合はノートパソコンごと失くしたり、盗まれたりする場合があるのです。
◆◇◆
最近、話題となった個人情報流出は、悪意を持った従業員や個人情報を入手できる立場を悪用した人間が、情報を売ったり、意図的に流出させ、企業にダメージを与えたり、流出させると脅すなどの悪質なものです。
一方で、情報管理の意識が低いため「つい」流出するケースも頻発しています。犯罪でない分、意識を高めていくしか防ぎようがありません。
◆ Mainichi INTERACTIVE インターネット事件を追う
┃ http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/
┗◇ 患者3290人分の病歴など 富士通子会社 個人情報紛失
http://www.mainichi.co.jp/digital/solution/archive/200403/16/1.html
※ ノートパソコンを紛失、盗まれるというケースが目立ちます。
「これくらならいいいかな」という考えをしそうになったら「この情報が自分の個人情報なら、どう大切に扱って欲しいだろうか」と常に想像しながら、他の方の個人情報を大切に扱っていきたいですね。
もちろん、これは自戒の念をこめた文章であり、私も業務上、知りえた個人情報も多く、その管理について、再度、見直したいと思っています。
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