インターネット上のサービス用に増え続ける「ログイン名」と「パスワード」を安心して記録、管理する方法はありませんか?
サービスの情報と「ログイン名」「パスワード」をまとめて記録&管理できるフリーウエアがあります。
前回は、パソコンのパスワード保存機能はいつ消えるかわからないので大切なパスワードはきちんと記録保存しましょうというお話をしました。
しかし、どんどん新しいサービスが現れてくる中で、その都度、印刷をして、安全な場所に保存しておく、というのもスマートではありません。
そこで、サービスの情報と一緒に「ログイン名」「パスワード」を記録して、活用もできる人気のフリーウエア「ID Manager」を紹介します。「窓の杜」でも紹介されている「定番」ソフトです。
◆ 窓の杜 http://www.forest.impress.co.jp/
┗◇ ID Manager(IDとパスワードの組み合わせをまとめて管理)
単に「ログイン名」「パスワード」を記録できるだけでなく、
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各サービスのログインページのアドレスを記録しておけばクリックひとつで該当ページを開くことができる
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ボタンひとつで、記録している「ログイン名」「パスワード」をクリップボードにコピーしたり、入力フォームに自動で入力
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ランダムな文字列を発生させる機能があり、誰からも類推されないパスワードを作ることができる
このほかにも、紹介しきれないほどの機能があり、おすすめです。
もちろん、保存した「ログイン名」「パスワード」情報を開くときにはパスワードを設定することができます。
そして保存されているデータは『暗号化』されているので、保存された「情報ファイル」を他のソフトウエアで無理やり開いても大切な情報は漏れません。
一方、この暗号化された「情報ファイル」はファイルサイズ(容量)が小さいのでフロッピーやフラッシュメモリーに保存(バックアップ)をしておけば、突然パソコンが壊れても重要な情報を守れます。
さらに自宅と会社で同じサービスを使っている場合など、必要なデータを安全に持ち歩くことができます。
良くできたソフトですが、読者の方から「使ってみたら、機能が豊富すぎて使いこなせません」とのご意見もありました。
そんな場合は、良く使う「サービス名」「アドレス」「ログイン名」「パスワード」をエクセルの表にまとめて、そのエクセルファイルにパスワードをかけて保存しておく方法もあります。
◆ エクセルにパスワード?(02.12.11)
ただし、エクセルやワードにパスワードをかけても解読不可能ではありません。ポイントは「パスワード集.xls」のように大切なファイルと分かる名前にしないことです。
たとえば「memo.xls」なら開きたいとも、手間を掛けて解読したいとも思わないはずです。もちろん、どのファイルに保存したか忘れないようにしないといけません。
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それにしても、この保存した「ログイン名」「パスワード」情報を開くために使っている「パスワードの『パスワード』」を忘れてしまったり、他人に知られてしまったら、大変なことになりますので要注意です。
これからも必要な「ログイン名」「パスワード」は増え続けますから、将来的には「指紋」などを組み合わせ、安全で確実な「本人確認(認証システム)」がパソコンでも安価に利用できるようにして欲しいですね。
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