ネット上のサービスで、ログイン名やパスワードを記憶させる機能を使っていたのに、突然、消えて困っています。自分ではパスワードを記憶していません。どうしたらいいでしょうか?
パソコンに記録させたパスワードは、アップデート作業や操作ミスで突然、消えることがあります。大切な情報はパソコンの記憶に頼らずに、自分できちんと保存・管理しておきましょう。
2004年2月3日、マイクロソフト社が「インターネットエクスプローラ」の安全上の欠陥を修復するための「緊急」セキュリティ修正プログラムが公開されたことを「なにパソ.com」でも紹介しました。
◆ Internet Explorer(IE) 6 Service Pack 1 用の
累積的な修正プログラム「MS04-004」
困ったことに9日になってマイクロソフト社から、この修正プログラムを適用すると、パスワードでアクセス制限をかけているサイトなどで、「ユーザー名」と「パスワード」の入力を行う「ダイアログボックス」に「パスワードを記憶する」として記録したはずのパスワードが消えてしまう現象が確認された、との正式報告がありました。
◆ 記憶したはずのユーザー名とパスワードが表示されなくなる
(トラブル・メンテナンス速報:2004/2/9 更新)
※ 修正プログラムを適用した最初の認証画面で、過去に記録
したデータは呼び出すことはできず、再度、ユーザー名と
パスワードを記録しなおすしかありません、という内容です。
初心者の方で「パスワードを記憶する」という機能でパスワードを記憶させておけば消えないし、自分で覚えたり、記録しておく必要はない、と勘違いしている場合がありますが、結構、簡単に消えてしまいます。
つい「パスワードを記憶する」のチェックを間違ってクリック
して外してしまったら、次に訪問したとき消えています。
今回のように「インターネットエクスプローラ」を修正したり、
バージョンアップしても消えることがあります。もちろんOS
の再インストールなどをすれば、確実に消えてしまいます。
ネット上のサービスでは「ダイアログボックス」を使わずに、ログインページに「パスワードを記憶する」機能をつけている場合があります。多くは各サイトに対応する『クッキー』という情報記憶ファイルを作成、パソコンの中に保存し、それを利用しています。
この場合でも、たとえば「インターネット一時ファイル」を掃除しようと削除すると『クッキー』ファイルも消えてしまうなど、いろいろな要因で「記憶したパスワード」は簡単に消えてしまうことがあります。
※ 「安心だネット!」サービスの開始画面も、この「クッキー」
を使って『パスワードを保存する』機能を提供しています。
◆◇◆
繰り返しますが、パソコンやブラウザで「パスワードを記憶する」機能があるのは『そのパソコンを専用で使う利用者が、毎回、ログイン名やパスワードを打ち込む面倒を解消するため』だと理解してください。
くれぐれも「この『記憶機能』に任せておけばパスワードはパソコンが記憶していてくれるから大丈夫。自分でパスワードを記憶しておく必要はない」という認識は間違いですので、注意してください。
大切な「ログイン名(会員ID)」と「パスワード」は、きちんと自分で |
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