インターネットエクスプローラでホームページのアドレスを入力するとき「http://」を省略しても自動的につけてくれること知りました。だったら「http://」は不要ではないですか?
必要です。必要だからこそ、省略しても自動的につける機能があるわけです。
読者の方から「アドレス」に関する質問をいただきました。ホームページのアドレスで、頭に「http://」を付けなくても、インターネットエクスプローラで自動的に付けてくれるから、不要ではないか?ということです。
確かに、ほとんどのホームページのアドレスでは頭に「http://」がつきます。そのため頭の部分を省略したら、インターネットエクスプローラが自動的に「http://」を付けてくれます。必要だからこそ、自動的につける機能があるので、不要ではありません。
実際、アドレスの頭に付くのは「http://」だけではありません。たとえば安全性が強化されたページを表示する場合「https://」だったり、ファイルをダウンロードするときの「ftp://」などがあります。
では、そもそも「http://」は何を意味しているのでしょう?
「http」は HyperText Transfer Protocol の略で「ハイパーテキスト
をやり取りするためのお約束(プロトコル)」といった意味です。
※「ハイパーテキスト」とはホームページの各ページを構成している
文書や画像のことだと思ってください。つまり「http」はそれらの
文書や画像をネットを通じて伝えるためのお約束なのです。
「プロトコル」というのは「情報をやりとりするときに必要なお約束」といった意味です。たとえば色々な国の人が情報交換するには、お互いが知っている言語の単語で一定の文法に従って話さないと通じません。
※ 単語・文法などのルール・お約束が「プロトコル」に相当します。
人と同様、コンピュータ(あなたのパソコンも立派なコンピュータ)が情報交換する場合にも、伝えたい情報によってお約束(プロトコル)が必要になります。たとえば「ftp」は「File Transfer Protocol」の略で「ファイルをネットを通じてやり取りするお約束」となります。
そこで「http://」を頭に置くことで「これはホームページのアドレスです。ブラウザで表示してください!」と宣言しているのだと思ってください。
◎ワンポイント・テクニック 日本の会社の多くは「http://www.***.co.jp」というアドレスに ※ たとえば「sony」と入力して [Ctrl]+「Enter」すれば自動的 |
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ホームページおよびメール・アドレスの仕組みは「なにしろパソコン・ドットコム」に詳しく紹介しています。かなり前ですが私の力作です。
◆ 電子メールアドレスの構造/入力のポイント
https://www.724685.com/weekly/type/table09.htm
◆ ホームページ・アドレスの構造/入力のポイント
https://www.724685.com/weekly/type/table10.htm
アドレスの構造や理屈を理解しておけば、入力ミスなどもぐんと減ると思います。ぜひ、時間のあるときにじっくり読んでみてください。
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