大切なファイルを保存せず上書きをしてしまい困るときがあります。防ぐ方法はありますか?
「読み取り専用」に設定する方法があります。
パソコンの便利さのひとつに複製の簡単さがあります。一度、じっくり定型のファイルを作れば、それを「ひな型」にして、そこに追加や変更を加えていけば、ゼロから作るのと違い、同様な書類はすぐにできます。
しかし、ひな型を上書きしたあとで、やはり元のほうがよかったけど、もう元には戻せない、といったことはよくあることです。バックアップを取っていない限り、「上書き保存」したら元には戻せません。
そんな場合は、まず「ひな型」となるファイルが一応、完成したときにすぐに「読み取り専用」に設定してしまえばいいのです。
方法はいたって簡単。「読み取り専用」にしたいファイルのアイコンを右クリックし、メニューから「プロパティ」を選択します。プロパティ画面が開いたら、下の「属性」にある「読み取り専用」をクリックしてチェックマークをつけるだけです。
これで、もし上書きしようとしても「読み取り専用です」という表示が出て、上書きはできません。もちろん「名前をつけて保存」をすれば、変更したファイルも保存ができます。
ごみ箱に捨てるときも「このファイルは読み取り専用です」という表示が出るので、大切なファイルを間違って捨てるのを防げるでしょう。
もちろん「読み取り専用」を解除するのも簡単で、まったく同じ手順でプロパティ画面でチェックマークをはずすだけです。
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会社などでも、ファイルを共有するとき、他の人に上書きされては困る場合には、この「読み取り専用」にしておくといいでしょう。
さらに「読み取り専用」にしたいファイルが複数あれば、複数選択しておいてからプロパティを開けば、共通のプロパティ画面が現れるので、全部を一度に「読み取り専用」にすることもできます。
まあ、タイトルに「雛形」とか「保存版」とか読めば分るようにつけておいたり、バックアップを取るといった方法もおすすめです。
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