Outlook Express 6 で添付ファイルが開けなくなりました。削除されてしまったようです。
削除されていません。トラブルでもありません。簡単な設定で開くことができます。
ウイルスの9割以上はメールの添付ファイルを利用してやってきます。
そこでマイクロソフト社は、うっかり添付ファイルを開いてしまい、ウイルスに感染した、ということが減るように、Outlook Express 6 から
「ウィルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない」
という機能を追加し、使い始めの最初の状態(デフォルト)では、その機能を「オン」にしたのです。
※ Windows XP のService Pack 1 または 2、あるいは |
そのため「Windows Update」を利用したり、「Outlook Express 6」へバージョンアップしたら、突然、添付ファイルが開けなくなり、さらに「削除した」という表現で途方にくれてしまった方が続出しました。
たとえば仕事で送られてきた大切なメールで、エクセル・ファイルが添付されているだけで、こんな表現が現れ、開けない、しかも「削除された」と表示されたら驚くのが当たり前です。せめて
『次の添付ファイルは安全が確認できていませんので、
直接、開くことができない設定になっています。』
といった表現にできなかったのでしょうか?
さらに工夫をして
『この添付ファイルを保存したり、開く許可をしますか?』
といった表示で、ファイルごとに利用者の判断で許可する機能にしてはどうでしょう。とにかく全部、開けないようにする設定では使えません。
もし現在のような機能なら、せっかく追加した機能は使われず、みんな「オフ」にしてしまいます。それではセキュリティの意味がありません。
◆◇◆
確かに、添付ファイルからウイルスに感染するケースが多いので、この機能を付け加えた「意図」は十分に理解できますが、
影響の大きな機能なのに、新機能として追加した
ことの告知がない表示される日本語表現のまずさ。というか意味不明。
安全で必要な添付ファイルの場合どうするかの視点
に欠けている
という点で、マイクロソフト社には猛省を促したいところです。
さらに言えば、現在のメールからのウイルス感染で最大の原因となっているのは「htmlメール」を受信時に「プレビュー」する機能で「安全性の欠陥」を利用され、自動で添付ファイルが開かれてしまうことです。
そういう意味では「htmlメール」は「プレビュー表示」をしないという機能がもっとも有効(かつ簡単)だと思います。いかがでしょう?普通の文字だけのメールはプレビューできると便利ですから、プレビューをすべて使えなくする必要もありません。
添付ファイルすべてを無条件で開けなくする機能をつける前に、本当に利用者のことを考えてできる工夫はたくさんあると編集長は思います。
開けない機能を解除するのはとても簡単で
メニューバーから [ツール] → [オプション] を選択。
[セキュリティ] タブをクリックします。
[ウイルスの可能性がある添付ファイルを保存したり
開いたりしない] のチェックを外し、[OK] をクリック。
これだけですべての添付ファイルは開けるようになります。
もちろん、ウイルスに感染している可能性が高い「拡張子(ファイルの後ろに付く種類の認識コードのようなもの)」を持つファイル、たとえば
.exe .scr .vbs .com .pif .bat .lnk
などは強制的に開けなくしても、それほど悪い機能ではないと思います。
ところが「エクセル」や「画像ファイル」など、ごく一般の問題ないファイルでさえ、開けなくなる現象があるようです。
そして、何よりも問題なのが、この機能を表示する日本語です。
『次の添付ファイルは安全でないため、
メールからのアクセスが削除されました。』
「アクセスが削除されました」という表現は、まったく意味不明です。また「安全でない」と決め付けるのも、とても問題があります。
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