画面の色の具合が悪く、赤色がでません。寿命でしょうか。
機械ですから寿命は必ずありますし、劣化もあります。どこで見切りをつけるかでしょう。
さすがに詳しい情報もなく、いきなり「寿命でしょうか?」と質問をいただいても答えようがありません。特に使用期間や頻度、設置環境なども大きく影響しますから、実際のものを見ないとなんともいえません。
一般にCRTディスプレイは、寿命が「使用時間で約1万時間」といわれており、それくらいで「輝度」が半減する(暗く、ほやけてくる)ということです。しかし「輝度」がどこまで下がれば使えないかは個人差があります。
また「約1万時間」というと、毎日2時間だと14年以上も大丈夫、という計算になるので、時々しか使わない人には目安になりません。
そこで、今回の「赤色がでない」という話について考えてみましょう。
通常のディスプレイは基本3色(赤:Red、緑:Green、青:Blue)の組み合わせで色を出しています。その3色のカラー調整ができる機能があれば、まずは「赤のレベル」を上げて確認してみてはいかがでしょうか。
レベルを上げることで、使用できる許容範囲なら、そのままお使いになればいいし、やはり赤色が出ない場合は、修理に出すか、寿命だと割り切ってリサイクルに出すしかないと思います。
調子が悪くなって、修理に出したほうがいいのか、寿命と考えるかは、その商品の使用期間、そして利用者の価値観の問題になります。
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購入して1年間は無償修理期間です。修理すべきでしょう。
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2~3年目は、多くの販売店で延長補償をしているくらいですから、修理を考えたほうがいいでしょう。
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購入して4~6年目くらいが微妙なところです。
5年前、液晶ディスプレイは高嶺の花でしたが、今や手ごろに買える価格になっています。消費電力も抑えられ、輝度も向上し、もちろん寿命も延びているので「買いごろ」と言えます。 |
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7年目以降なら、充分使った!といえるのではないでしょうか?消費電力や作業効率を考えると、引退してもらいましょう。
ディスプレイは、毎日使うもの、しかも目で見続けるものなので色のバランスが悪いものは、目にも悪い影響があるはずですし、我慢をして使い続けることは「健康のため」にもあまりお勧めできません。
とはいえ、まだ動いているのに捨てるのはもったいないという気持ちも理解できますので、あとは自分の価値観で決めてください。
ネットを検索したら、以下のような記事がありました。とても参考になりますのでご紹介しておきましょう。
◆ CRTディスプレイの寿命って?
http://arena.nikkeibp.co.jp/qa/parts/gaz/53/
※ 「だめもと」で修理の見積もりを出すというのはモノを大切に
する方には、とてもいいアドバイスかもしれませんね。
ちなみに編集長は8月に17インチの液晶ディスプレイを買いましたが、あまりの作業効率の良さに驚き、もっと早く買っておけばよかった!とちょっぴり後悔してしまいました。明るく、場所もとらず、最高です。
購入後、5年以上経過した「CRTディスプレイ」で、本人が「寿命かな?」と感じたら、液晶ディスプレイへの買い換えは有力な選択肢ですね。
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一方、液晶ディスプレイの寿命はどれくらい?という質問もいただきました。もちろんお使いの液晶ディスプレイのメーカー、種類、そして利用状況によっても違いますが、一般にはCRTディスプレイより長く、3万時間以上という数字を出していることが多いです。
液晶の場合は、液晶パネルが劣化するというよりは、液晶パネルを背後から照らしている「バックライト」が徐々に暗くなっていくことで輝度が下がり、やはり『輝度が半減するのが寿命』となります。
もちろん液晶の場合も、輝度が半分でも使える、と判断する人はいるわけで、利用者がどこまでを「使える」と判断するかがポイントです。
バックライトを交換できる液晶などもあり、「寿命は何年」とはいえないけど、 CRTディスプレイより長い、とお答えしても間違いはないでしょう。
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