ウェブメールって何ですか?どこが便利ですか?
電子メールをブラウザ経由で読んだり、送信もできるので、場所やパソコンを問わずにメールのやりとりが可能なところが最大のメリットです。一方で、気をつけるべき点もあります。
多くの方は、電子メールの送受信に専用ソフトを使っていると思います。マイクロソフト社のアウトルックエクスプレスがその代表です。
こういった専用ソフトの場合、電子メールは自分のパソコンの中に保存されますので、新しいメールを作成したり、届いたメールを読んだり、探したり、再利用、そして保存をするには軽快で、本当に便利です。
一方、「ウェブメール」というのは、電子メールの専用ソフトを必要とせず、インターネットにつながったパソコンで、ホームページ閲覧用のブラウザがあれば、専用サイトへアクセスし、自分のIDとパスワードを入力するだけで、メールの送受信ができるというカラクリです。
■ ウェブメールの「利点」
インターネットに接続でき、ブラウザさえ使用できれば、場所や
パソコンにとらわれず、メールの送受信ができる。使用するパソコンに自分のメールをダウンロードしないでいい。
無料でサービスを提供してくれているサイトがたくさんある。
■ ウェブメールの「注意点」
利用中は、ずっとインターネットに接続し続けないといけない。
接続速度が遅いと、メール検索や処理などに時間がかかる。
自分以外のパソコンで利用する場合、IDやパスワード、そして
メール内容などが記憶されて(盗まれて)しまう可能性がある。
最近ではインターネットが高速化し、常時接続環境が増え、また自宅や職場以外でも、ネットカフェなどが安価で使えるため、注意点1や2は解消されてきたので、ウェブメールの利用価値は増えてきています。
たとえば、こんなときに使うといいでしょう。
自分の大切なメールアドレスが知られたくない場合。特に懸賞やアンケートなど、応募後のメールによる勧誘や広告メールが自分の届くのが嫌な場合、無料のウェブメールのアドレスを使う。
外出先で自分のパソコンなどを持っていないけど、急ぎで連絡の メールを送ったり、受け取ったりしたい場合。
「@nifty」や「BIGLOBE」「Yahoo!BB」など、ウェブメール機能を提供しているプロバイダも多く、プライベートなメールを会社で休憩時間に送受信したいときなどに便利。
◆◇◆
代表的なウェブメールとして「Yahoo!メール」をご紹介します。無料で機能も豊富なので、とにかくひとつIDを作っておいても損はありません。
◆ Yahoo!メール http://mail.yahoo.co.jp/
→ ヘルプ http://help.yahoo.co.jp/help/jp/mail/
あと「注意点3」で紹介したセキュリティですが、自分以外のパソコンでウェブメールを利用した場合には、以下のことに気をつけましょう。
使用後は必ずウェブメールのサイトから「ログアウト」しておく。
※ 「Yahoo!メール」の場合、単に「Yahoo!メール」のログアウト
だけだと「Yahoo!サービス」から完全にログアウトできず
「ID」が残って、表示されてしまう可能性があります。
ブラウザの「履歴」に残る可能性がある。最低でも「戻る」で戻れないように、ウェブメール使用後には、いったんブラウザをすべて閉じて、再度、開いたときに情報が残っていないか確認します。
※ ブラウザの履歴をすべて削除してしまうのが、一番いいの
ですが、他人のパソコンを使った場合には、すべて消すと
問題があるので自分の使ったものだけ削除するなどの
配慮が必要です。
まあ、基本的には外出先で自分のパソコン以外で利用する場合は、重要なメールのやりとりをウェブメールではしないことが大切です。最悪、見られてもいい、という覚悟が必要です。
◆◇◆
実は、前回、メール専用ソフトで、ある日から受信できなくなった場合、問題となったメールをウェブメールを使って削除する方法もありますよというお話をしたのですが、「やり方」が分りません、ということでした。
ポイントとしては
「@nifty」は基本機能としてウェブメールが使えるので、いつもの
電子メールの「ID」「パスワード」でログインします。
◆ ログイン画面 https://enter.nifty.com/webmail
すると、受信されたメール一覧が表示されます。ある日から受信できなくなったのであれば「最後に受け取ったメール」の『次』に表示されているメールが「問題のメール」である可能性が高いです。
◆ ウェブメールを使う
https://www.nifty.com/mail/webmail/list.htm
もし、その問題のメールが削除できるようであれば削除しましょう。そのあとでメール専用ソフトで受信してみましょう。
といったところです。うまくいくことをお祈りしています。
いくつかのプロバイダが基本サービスとして提供しているウェブメールは使い分けるとブロードバンド時代には、嬉しい機能といえるでしょう。
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