いつもデスクトップに「ブリーフケース」というアイコンがあります。利用法を知らないのでむしろ邪魔な気がします。
同じファイルを複数作った場合に、どちらを更新してもお互いに最新の状態にあわせる(同期させる)カラクリですが、使い勝手が直感的でなく、使いづらいかもしれません。
Windows パソコンでは、最初からデスクトップ上に「ブリーフケース」アイコンがあります。でも、これって使い方がわからず、実際、いままで使ったことがない方も多いかもしれませんね。
では、どんなときに使うかというと、たとえば以下のような場面です。
自宅に「据え置き型のパソコン」と、持ち運び用の「ノートパソコン」 がある場合、「据え置き型パソコン」で途中まで作成したファイルを「ノートパソコン」にコピーして、出先で編集する、としましょう。
自宅に戻ってきたら「据え置き型パソコン」の元ファイルは、内容的にはもう古いわけですから、「ノートパソコン」で編集した最新のファイル内容に元ファイルも「更新」したい、と考えるわけです。
その場合、単純な方法は「ノートパソコン」にある最新ファイルを「据え置き型パソコン」の元ファイルにドロップすれば、更新できます。しかし編集中のファイルが複数あると、どれをどちらで最後に更新したのか、どれが最新か分らなくなってくるものです。
そこで「据え置き型パソコン」の元ファイルを「ブリーフケース」にコピーして、その「ブリーフケース」を「ノートパソコン」に移動をさせておくのです。そう、書類を「ブリーフケース」で持ち運ぶわけです。
ここで「ブリーフケース」の機能を使うのですが、「ブリーフケース」内にあるファイルを編集しても、「据え置き型パソコン」の元ファイルを編集しても、最終的に「ブリーフケース」の「すべての更新」機能を使うと、二つのファイルを比較して、最新の状態に合わせてくれるのです。まあ、便利といえば便利なカラクリです。
どうですか?使う場面が見えてきましたか?ファイルの移動という意味ではノートパソコンではなく、フロッピーディスクを使って、自宅と会社のパソコンでファイルを更新するときにも「ブリーフケース」は使えます。
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しかし自宅でパソコン1台しか使わない方にとっては、利用価値がないカラクリです。しかも、複数のファイルを持ち歩いて、複数のパソコンで編集し、それぞれ最新の状態に更新する必要はあまりないはずです。
ということで「ブリーフケース」を使わない場合は、デスクトップから削除してしまって構いません。もちろん必要なときはいつでも作れます。
デスクトップ上でアイコンがない部分を右クリックします。
プルダウンメニューが現われますから
[新規作成] ? [ブリーフケース] を選択します。デスクトップ上に「新規のブリーフケース」が現れます。
ちなみに編集長も「ブリーフケース」は使いません。以前もご紹介したフロッピーディスクの何百倍もの情報を保存・更新できる「コンパクトフラッシュ」を持ち歩き、その中にある作業中のファイルを直接、自宅や会社のパソコンで更新しています。
この場合も、持ち運ぶ途中でなくしたり、壊れたりするといけないので、定期的に全部をパソコンのハードディスクのコピーしてバックアップをとっています。このほうが直感的にわかりやすいと感じています。
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