インターネットで買い物するときクレジットカードの番号を入れても悪用されませんか?
セキュリティ対策をとっているページで、さらに「お店の身元」が明確な場合はまず問題ありません。取引をきちんと記録して、利用後にカード会社から届く明細を確認することが大切です。
インターネットで買い物をするとき、クレジットカードがあれば便利なことは間違いありません。その場で支払いの手続きが完了するため、銀行振込みやコンビニ決済、代金引換などより、手間がいりません。
しかし、インターネット上でクレジットカード番号を入力して大丈夫?と心配になる気持ちも分りますので、以下に注意点をご紹介します。
【1.まず利用するホームページが信頼できるかどうか確認】
インターネットで通信販売を行なう場合は『特定商取引法の通信販売の規定』に従う義務があります。具体的には責任者の名前や所在地、連絡先、引き渡し時期、返品の条件など表示が必須です。
◆ インターネット通信販売の表示事項FAQ(経済産業省)
これに準じた表示がない(責任者が名乗らない)ホームページで商品を買うのは、クレジットカードの心配以前の問題です。また表示はあって当たり前で、それが正しいかどうかはわかりません。
特に高額な商品を購入する場合、表記されている連絡先に電話やメールをして対応を確認するといいでしょう。その対応が迅速で信頼できると自分で確信できないなら購入はお勧めしません。
◎ 連絡先が携帯電話番号だったり、メールアドレスが
無料メールのアドレスを使うお店も、やはり信頼が
できませんよね。
【2.カード番号を入力するページのセキュリティ対策を確認】
インターネットでは情報のやり取りを行う際、ネットワーク上に「情報を伝える中継のためのコンピュータ(サーバー)」を経由するため、途中で情報が「覗き見」される可能性があります。
そこで情報を「暗号化」することで途中で除き見されても大丈夫となる「セキュリティ対策」が重要になってきます。現在、最もよく使われているのは『SSL(Secure Sockets Layer:セキュア・ソケット・レイヤー)』です。
※ 「SSL」は技術的に説明すると難しいので、とにかく
「暗号化による安全な通信方式」と考えてください。
詳しく知りたい方は「SSL暗号化通信の詳細」を
ご覧ください。あくまでも、ご参考まで。
◎ 「SSL」が使われているかの判断は、アドレスが また Internet Explorer の場合、ブラウザの右下 |
もちろん暗号化をすれば絶対大丈夫かといえば、これもそうではありません。しかし、それを言い出すと「鍵をかけてもドロボウから絶対大丈夫ではないから外出できない」と同じで、インターネットを使った活動は何も出来なくなります。逆に言えば、暗号化などセキュリティ対策をしていないホームページでは、クレジットカードの番号は入力は絶対にしない、というのは正解です。
【3.クレジットカード会社からの明細をきちんとチェック】
クレジットカードで大きな被害に遭うのは、月々のカード利用の明細をきちんとチェックしていない方です。
つまり万が一、不正に利用されたとしても、利用明細で身に覚えのない請求があれば、すぐカード会社に届けさえすればいいのです。
そのためにも届出に必要な「購入の確認のため送られてくる電子メール」などはきちんと保存しておきましょう。購入後に画面に表れる内容確認の表示を印刷しておくのも有効です。
不正利用が明確になれば、一定期間(通常は60日以内)は全額補償もされますし、すぐにカード番号を無効にすることで、それ以降は不正利用もできなくすることができます。
◇◆◇
お使いのクレジットカードによっても対応に差がありますので、まずはお使いのカード会社のホームページで不正使用の場合についての決まり(特に補償に関して)を再確認しておくことをお勧めします。
◆ 日本クレジットカード協会 http://www.jcca-office.gr.jp/
┗◇ インターネットでカード利用の際のご注意
http://www.jcca-office.gr.jp/fuseishiyou/card08.html
◆ 「JCBでe安心」制度 http://www.jcb.co.jp/life/e_anshin.html
┗◇ スムーズにインターネットショッピングをするコツ
http://www.jcb.co.jp/life/shopping_kotu.html
※ このページは絵も豊富でわかりやすく、SSLのことや
今回、お話した点の「おさらい」になるので必見です!
それでも不安な方は、やはりクレジットカードのご利用はあきらめて、銀行振込や代金引換などを利用しましょう。最後は、ご自身で判断していただくしかありません。インターネットの活用は自己責任が原則です。
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