作成中のデータを持ち運ぶためにフロッピーディスクを使おうとしても容量が足りません。
頻繁に受け渡しをするなら、メモリーカードを利用してはいかがでしょう。
会社のパソコンで仕事をしている途中のファイルを自宅に持って帰って続きをやりたい、あるいはその逆の場合、以前はワープロのファイルや表計算ファイル数個程度で、フロッピーディスクでも充分に使えました。
しかし、仕事にしても、趣味にしても、もうフロッピーディスクの容量(1.44MB)では入りきらないデータ、特にデジタルカメラで撮った写真データや、素材集など画像をふんだんに使ったプレゼンテーション資料など扱い始めたら、もうあっというまに容量オーバーです。
多少ならデータの「圧縮」を行なってフロッピーディスクに入れることも可能ですが、いちいち圧縮や解凍を行なうのは面倒ですし、圧縮したところで劇的に容量にゆとりができるわけではありません。
そこで今回はデータの持ち運びに「メモリーカード」をお薦めします。もうすでに活用している方もいらっしゃるとは思いますが、結構、まだフロッピーディスクと格闘している方も多いとお聞きしたのでご紹介をさせていただきます(以後、フロッピーディスクは「FD」とします)。
■1.メモリーカードとは
その名の通り「デジタル情報を記録するカード」です。一般の方が最も使う場面としては、デジタルカメラ本体に差し込み、撮影した画像ファイルを保存することです。そして撮影後にデータをパソコンなどに受け渡すのです。
利点は「小型」で「保存容量が大きく(FDの数倍から数百倍※)」「カードを持ち歩いてもデータが消えない」「データの書き込み、書き換え、消去ができる」などがあります。
つまりメモリーカードを使えば、パソコン同士のデータ受け渡しも簡単にできるわけです。
※ 1MBから512MBくらいまで種類があります。もちろん
容量により値段も数千円?数万円と違いますので、
よく選ぶ必要があります。
■2.種類は
コンパクトフラッシュ(以後CF)、スマートメディア(以後SM)、SDカード(以後SD)、メモリースティック(以後MS)などです。
◇ デジカメ選びの基本・・・メモリーカード
先ほど紹介したように、デジタルカメラで採用されており、中でも「CF」や「SM」が最もよく使われています。もちろんソニー製品を愛用の方は「メモリースティック」でもいいでしょう。
逆に言えば、使いやすいメモリーカードを採用しているデジカメを購入する、という選び方もあるわけですね。
■3.どれがお薦め?
もし現在、デジタルカメラをお使いで、そのデジタルカメラに使用されていれば、そのメモリーカードが兼用できるのでいいかもしれません。特にパソコンで読み取るための付属品などがすでにあれば別の種類のメモリーカードを使うより安上がりでしょう。
編集長はデジカメは持っていませんが「CF」です。理由はある程度の大きさがあること、つまり頑丈そうで無くす可能性も低いと思うからです。逆に「SM」は金属面が剥き出しで少し頼りなく感じたり、「SD」とともに小さすぎて無くしそうだったからです。
■4.どうやって受け渡すの?
編集長の場合は仕事で毎日、データを会社と家の間で持ち運ぶのでUSBで使える「メモリーカードリーダー」を2台買って、家と会社のパソコンにつないでおいて「CF」を抜き差しして使っています。
◇ メモリカードアダプタ・メモリカードリーダ/ライタ
対応メモリカード一覧それぞれの種類によって「メモリーカードリーダー」も違います。購入の時には気をつけてください。
複数の種類のカードで使用できるリーダーもあります。使い分ける人にはいいかもしれませんね。
◇ 6種類のメディアに対応するUSB接続
カードリーダライタ※ この商品はあくまでも一例です。パソコンショップで
お店の方に相談してみてください。リーダーの機能
はそれほど変わりませんので、使える種類を確認
したら、あとはデザインと値段の問題でしょう。
■5.メモリーカード?リーダー?良くわからない!
そういう場合は一体化した商品があります。これならUSBが使えるパソコンなら簡単につなげますし、リーダーを2台買う必要もありませんので、パソコン間のデータの受け渡しはとても簡単です。
※ もちろん、これはデジタルカメラでは使えません。
オシャレなデザインでもあり、初心者にはお薦め
できる商品です。これでFDともおさらば!ですね。
◆◇◆
フロッピーディスクは、中に入っている円盤状のフィルムを回転させ、磁力を利用して記憶をするため、当然、磁気に弱かったり、回転部分があるため壊れる心配もあるわけで、信頼性は決して高くありません。
さらに今となっては容量も少なく、そのくせサイズはメモリーカードの数倍もあるので、私はほとんどフロッピーディスクは使いません。メモリーカードもずいぶん安くなりましたし、デジタルカメラもこんなに普及したこともあり、私としては上級者への道として、データの受け渡しには「メモリーカード」をお薦めしたい、と思うわけです。
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