利用しているプロバイダの電子メールで、ウイルス対策オプションを有償で利用しています。これだけでは不十分でしょうか?
メール経由でのウイルスには有効ですが、別途、ウイルス対策ソフトをパソコンにインストールすることをおすすめします。
最近、大手のプロバイダ(インターネット接続業者)では『うちの会社はウイルス対策もあるから安心』ということをアピールするため、各社とも競うように電子メールの送受信の時にウイルス感染していないかをチェックし、感染している場合は問題の添付ファイルを削除する機能をオプションで追加できるようになっています。
◆ @nifty ウイルスバスター for @nifty Mail
http://www.nifty.com/mail/virusbuster/
◆ BIGLOBE メールウィルスチェックサービス
http://email.biglobe.ne.jp/vcheck/index-secp.html
多くの場合、このオプションは有償なので、その分、これでウイルスの心配が全くなくなるような気がするかもしれません。では、これで十分かと質問されれば、実際のところ『非常に有効だけど、十分ではない』と言わざるを得ません。
もちろん、何もしていない場合と比べ、格段に安全ですが、それでも『気を緩めず』『ウイルス対策用ソフトをご自身のパソコンにインストールすること』をおすすめしています。
◎非常に有効な理由
ウイルスの感染は『メールの添付ファイル経由が9割以上』です。そのためメールからのウイルスを自動的にチェックできるこれらのサービスを利用していれば、ウイルス感染の防止効果としては9割以上と言えるでしょう。特に既知のウイルスは、自分のパソコンに届く前に削除されますから、非常に効果的です。
◎十分でない理由
未知のウイルスに対してはチェックできずに届いてしまう可能性があります。もちろん、その場合、ウイルス対策用ソフトをご自身のパソコンにインストールしていても同じことですが、大切なのは『有償サービスに入っている』『対策用ソフトを導入している』ということで油断しないことです。
また電子メール以外の経路、例えばお友達からもらったフロッピーディスクやCD-R経由でも感染をすることはありますし、また怪しいサイトの利用してダウンロードをしたソフトウエアからウイルスにやられることもあります。
あるいはメインのアドレス以外に、フリーメールによるアドレスを取得した場合にはご利用のプロバイダのサーバーとは別のサーバーを利用するので効果がありません。
◆ たとえばニフティも絶対大丈夫とは保証していません。
http://www.nifty.com/mail/virusbuster/faq.htm#q14
ということで、まとめてみました。
プロバイダのウイルス対策オプションに入っているから大丈夫、ではなく、かなり安全になったけど、それでも新型のウイルスに気をつけ、怪しげなサイトには近寄らず、出所の不明なファイルやソフトは自分のパソコンには入れないようにしましょう。その上でメールソフトやブラウザのセキュリティ問題が発表されたらきちんと対応しておけば、かなりの確率で大丈夫です。 |
■インターネット用ソフトウエアの最新情報/修正ファイルに注意
https://www.724685.com/06howto/trouble/virus4.htm
◆◇◆
実際の風邪でも『予防ワクチンを接種したから』といって油断をして、薄着のままで風邪を引いている人と長時間、過ごしても大丈夫ではありませんよね。『君子危うきに近寄らず』という慎重さを常に忘れずに、インターネット生活を楽しんでいただければと思います。
◎最新情報(2003/06/24) キューアンドエーでは、月315円(税込)でウイルス対策&パーソナルファイアウォールの提供を2003年6月23日より始めました。 ■ 「安心だネット!」サービス メールに添付されたファイルのウイルス感染や、外部からの不正アクセスが気になる方のために、編集長が企画したサービスです。 メールチェックとの併用で、より一層の安心が得られます。よかったらご検討ください。 |
記事の情報は公開時あるいは更新時のもので、最新情報はリンク先など情報元の公式ページでご確認ください。