ここだけは譲れない?デジタルカメラの選び方
デジタルカメラ選びは迷うポイントがたくさんあります。そんな中、あまり触れられていないけど私が特にこだわっている「選び方」を一点だけ紹介してみたいと思います。
「レンズが飛び出さないカメラ」が欲しい
ほとんどのデジタルカメラが画素数500万を超えた現在、パソコンで見たり、家庭用プリンタで印刷するレベルなら画素数はもう十分です。
そんな中、私のデジタルカメラ選びで譲れないポイントは、撮影するとき、特にズームをするときにレンズ部分が本体から『飛び出さないカメラ』がいい、ということです。
買った当初はレンズが飛び出すこと自体、
楽しいのですが、すぐに飽きてしまいます。
現在、大半のデジタルカメラでは小型の本体でも、高倍率のズームができるようにレンズ部分を本体から飛び出させ、モーターによって伸縮させることで細かい倍率調整ができるようになっています。
ズームを調整するときにレンズ部分が動くのはメカニック的には面白く、良くできているな、といつも感心するのですが、この「飛び出す」部分には以下の考慮すべき点があります。
(1)機械動作部分は壊れやすい
(2)撮影の起動に少し時間がかかる
(3)被写体に意識されやすくなる
どれも致命的な問題ではありません。それでも、使い続けると結構、気になるポイントなのです。以下に少し解説しておきましょう。
(1)機械動作部分は壊れやすい
パソコンで一番、故障が心配なのはハードディスクです。なぜなら内蔵記憶ディスクがモーターで高速回転しているため、使用中のパソコンに衝撃が加わると機械動作部分を持つハードディスクが一番、壊れやすいからです。
同じように、デジタルカメラでもモーターで動かしているズームレンズ機構は壊れやすい部分といえるでしょう。しかも、その機械動作部分が本体の外に出ているタイプでは撮影中にレンズが飛び出た状態で何かにぶつけてしまうと動作不良になるなどの故障が十分に考えられます。
特にデジタルカメラはいろんなところに持ち運び、野外環境でも使うものなので、駆動部分を外にさらすのはできれば避けたいです。
(2)撮影の起動に少し時間がかかる
デジタルカメラの電源を入れると、初期のズームしない状態でもレンズ部分が飛び出す機種が多いため、その状態になるまでに撮影開始のタイミングがほんの一瞬ですが、遅れてしまいます。
そこで、いつシャッターチャンスがあるか分からないときは電源を入れっぱなしでレンズ部分が飛び出したまま待機するわけですが、そうするとバッテリーは消耗してしまうし、通常は一定時間で自動的に電源オフとなり、レンズ部分が引っ込んでしまうので、それを繰り返すとイライラしてしまいます。
それにレンズ部分が飛び出したままのデジタルカメラは重量バランスが悪くなるので、落としたり、飛び出した部分をぶつけやすくなるのです。
(3)被写体に意識されやすくなる
さらにズームレンズ部分が動くのが見えると、いかにも撮影しますよ、という感じが漂って被写体に意識させてしまいます。自然な表情を撮影したい時には少しマイナスになります。
特にデジタルカメラはファインダーを覗き込まないでも撮影できるので、必ずしも顔の前に構えなくても撮影できますが、ニョキッとズームレンズ部分が飛び出したら、撮影しようとしているのが一目瞭然です。
蛇足ですが、好きな相手だけをこっそり最大ズームで撮影しようとしても、ズームレンズ部分がグインと伸びりしたら、それはもう「バレバレ」です。
飛び出さなくてもズームはできる
では、レンズ部分が本体から飛び出さないデジタルカメラでは十分なズームができないかというと、そんなことはなく、ズーム機構が本体内部にあっても日常撮影では充分な3倍以上の光学ズームができる機種がほとんどです。
たとえば富士フイルムの FinePix Z100fd は、あのエビちゃん(モデルの蛯原さん)のCM効果もあって女性に人気の商品ですが、レンズが飛び出さないスリムなボディなのに、しっかりと光学5倍ズームです。
レンズが飛び出さないのもオシャレのポイントかもしれません。
この機種は「高感度」「手ぶれ補正」「顔認識 」といった点でも申し分なく、屋内で人物を撮影する機会の多い方には最適の一台です。
◆◇◆
ちなみに私が今、使っているデジタルカメラを紹介しておきますと、もちろんレンズ部分は飛び出さない機種で、カシオの EXILIM Hi-ZOOM EX-V7 です。こちらも本体内蔵でありながら光学7倍ズームです。
光学3倍ズームで飛び出す機種があるほうが不思議です。
デザインや使い勝手、そして撮影した写真画像のクオリティも個人的に充分、満足しています。ちなみに2007年9月14日に画素数の多い(810万画素)最新上位機種(EX-V8)が登場しています。
そんなこんなで『レンズ部分が飛び出さないデジタルカメラ』が個人的に好きなのですが、今回のポイントに「なるほど」とお感じになる方は、購入するときの判断材料に加えてみてください。
ご意見&コメント
「パソコントラブルQ&A」をご利用いただき、ありがとうございます。
「参考になった」「ちょっと違うかも?」というときは Twitter、Facebookページを使ってご感想やコメントをいただけると嬉しいです!励みにもなりますし、必要に応じて情報の追加や修正もしてまいります。
同じカテゴリー「語ろ具(ゴログ)記事」の記事
関連した記事を検索
「パソコントラブルQ&A」「パソコン用語解説」では関連Q&Aや用語解説を豊富に掲載中です。検索してみてください!