[24/07/03] Excel で「UNIQUE」と「COUNTIF」関数の組合せ

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 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと コーヒー豆の生産国と銘柄数を自動計算したい
  (2) 今週のQ&A  Excel で「UNIQUE」と「COUNTIF」関数の組合せ
  (3) 今週の用語解説 Excel の「COUNTIF関数」「COUNTIFS関数」とは
  (4) 編集後記    いまさらですが「CSE配列数式」とは
  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記
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 (1) 今週のひとこと コーヒー豆の生産国と銘柄数を自動計算したい
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/

 これまで世界 50か国以上で採れた 280銘柄以上のコーヒー豆を買って、
 自宅で挽いて淹れて味わってきた記録をブログにしています。

 ◆ コーヒー好き.com | 世界50か国以上のコーヒー豆を楽しむ
  https://coffeezuki.com/

 ただし、国の数や銘柄の数は手動でカウントしているのが現状です。

 まあ、ひとつずつ追加していくだけで、それほど手間ではないのですが、
 やはり記事を書いたら自動でカウントされるといいな、とは思います。

 もちろん、これまでのコーヒー豆情報を生産国別、銘柄別にエクセルに
 すべてきちんと入力さえすれば、自動計算はさほど難しくはありません。

 そんなこともあって、今回はエクセルで「COUNTIF」関数を取り上げて
 みました。関数自体はとてもシンプルです。


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 (2) 今週のQ&A Excel で「UNIQUE」と「COUNTIF」関数の組合せ
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    ☆「パソコントラブルQ&A」 https://www.724685.com/weekly/

 Q:指定した範囲内に複数の同じ値がある場合、最初のひとつだけ残す
   と同時に、同じ値がいくつあったのかカウントできますか?

 A:「UNIQUE関数」と「COUNTIF関数」を組み合わせて実現できます。


                ◆◇◆

 Office 2021 以降の Excel で使える「UNIQUE関数」なら、指定範囲内
 に複数の同じ値がある場合、最初のひとつだけ残して、残りを削除して
 ユニークな「一意の値」だけを並べて一覧表示できると紹介しました。
 
 ◆ エクセルの「UNIQUE関数」でできること - パソコントラブルQ&A
  https://www.724685.com/weekly/qa240320.htm


 この記事で使った単純化した例は、「A1」から「A8」に

 30、10、80、10、50、30、40、10

 と値が並んでいる場合、「C1」に「UNIQUE関数」を使って

 =UNIQUE(A1:A8)

 と入力して確定すると、「C1」から「C5」に

 30、10、80、50、40

 と表示される、というものです。


 今回は、その表示された各値について、元はいくつあったのかカウント
 する方法を解説します。ここで使うのが「COUNTIF関数」です。


 「COUNTIF関数」の構文は以下のようになります。

 COUNTIF(範囲, 検索条件)

 ◆ COUNTIF 関数 - Microsoft サポート
  https://go.724685.com/4eJgwz7


 そこで先ほど「C1」から「C5」に抽出された「30、10、80、50、40」が
 元の配列(A1:A8)の中にはそれぞれいくつあったかカウントする場合、
 「D1」から「D5」にそれぞれ

 =COUNTIF(A1:A8,C1)
 =COUNTIF(A1:A8,C2)
 =COUNTIF(A1:A8,C3)
 =COUNTIF(A1:A8,C4)
 =COUNTIF(A1:A8,C5)

 と入力することで「D1」から「D5」に

 2、3、1、1、1

 と表示されます。つまり複数あった 30 は 2個、10 は 3個。その他は
 1個ずつということが分かります。

 個別に入力しなくても「D1」に

 =COUNTIF(A$1:A$8,C1)

 と入力して、「D1」の「オートフィルハンドル」を「D5」までドラッグ
 することでも同じ結果となります。


                ◆◇◆

 ここで「スピル機能」を使えば「D1」に

 =COUNTIF(A1:A8,C1:C5)

 と入力するだけで「D1」から「D5」に

 2、3、1、1、1

 と表示されます。ここで「#(スピル範囲演算子)」を使って

 =COUNTIF(A1:A8,C1#)

 と入力、計算しても同じ結果になります。
 
 ◆ エクセルの「スピル機能」を使った表記や計算方法
  https://www.724685.com/weekly/qa240327.htm

 使いこなせてくると「スピル機能」は画期的だと感じると思います。


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 (3) 今週の用語解説 Excel の「COUNTIF関数」「COUNTIFS関数」とは
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         ☆「パソコン用語解説」 https://www.724685.com/word/

 ・Excel の「COUNTIF関数」とは、指定した範囲に含まれるセルのうち、
  単一の検索条件と一致するセルの個数を返す関数ですが、範囲と条件
  が複数あるときは「COUNTIFS」関数を使います。

  「COUNTIF関数」の構文は以下のとおり。

  COUNTIF(範囲, 検索条件)

  引数の役割は

  ・範囲(必ず指定):数えるセルのグループ。 範囲には、数値、配列、
   名前付き範囲、参照が入る。空の値とテキスト値は無視。

  ・検索条件(必ず指定):個数の計算対象となるセルを決定する条件
   を数値、式、セル参照、または文字列で指定。

   ◆ COUNTIF 関数 - Microsoft サポート
    https://go.724685.com/4eJgwz7

  たとえば検索条件は数値として 32、比較演算子として ">32"、セル参照
  として B4、文字列として "リンゴ" 、といった具合に指定します。


 ・「COUNTIFS関数」の構文は以下のようになります。

  COUNTIFS(条件範囲1, 検索条件1, [条件範囲2, 検索条件2],...)

  引数の役割は

  ・条件範囲1(必ず指定):対応する条件による評価の対象となる
   最初の範囲を指定します。

  ・検索条件1(必ず指定):個数の計算対象となるセルを定義する条件
   を数値、式、セル参照、または文字列で指定。

  ・条件範囲2, 検索条件2, ...:追加の条件範囲と対応する検索条件の
   ペアで省略できる。最大 127 組の範囲/条件のペアを指定可能。

   ◆ COUNTIFS 関数 - Microsoft サポート
    https://go.724685.com/3Wb16fQ

  追加の条件範囲がある場合、"条件範囲1"で指定された範囲と同じ数の
  行あるいは列が設定されている必要があります。


 ・たとえば 3人の生徒で 3科目のテスト結果の点数表があるとしましょう。

    A  B  C  D
  1    国語 数学 英語
  2 足立  70  100  80
  3 井上  65   75  90
  4 上田  90   55  95

  この中で「100点の数」を調べるには

  =COUNTIF(B2:D4,100)

  と入力して確定すると 1 と表示されます。

  さらに「3人とも 60点を越えた科目の数」を調べるには

  =COUNTIFS(B2:B4,">=60",C2:C4,">=60",D2:D4,">=60")

  と入力して確定すると 2 と表示されます。


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 3月に Excel の「スピル機能」について記事にしました。

 ◆ エクセル(Excel)の「スピル機能」とは - パソコン用語解説
  https://www.724685.com/word/wd240313.htm

 そのとき、これまで使われてきた「CSE配列数式」について書くべきか
 悩みましたが、今後、これまで以上に使われなくなっていくはずだし、
 いまさら感もあるので取り上げませんでした。

 ◆ 動的配列数式と従来の CSE 配列数式 - Microsoft サポート
  https://go.724685.com/4bw4arf

 「Ctrl + Shift + Enter」というキー操作で配列数式を確定するため、
 キーの頭文字から「CSE」と名前が付いていますが、「スピル機能」に
 対応した Excel では完全に過去の機能となりそうです。
 
 もちろん、これまで入力してきた CSE 配列の数式は「互換性上の理由
 から保持」されるので、これまで使っていたとしても心配はいりません。

                           (編集長・林)

 ※ 次回の配信は 2024年7月10日(木曜日)の予定です。

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