■◇◇■ 週刊なにしろパソコン ■◇◇■ 毎週水曜日発行 ■◇◇◇■
パソコン・インターネットを 発行日:2024/04/03(配信は翌日)
楽しむキッカケを提供します! 発行者:なにしろパソコン編集長
https://www.724685.com/maga/ 連絡先:faq@724685.com
■◇◇◇■ 1,116号 ■◇◇◇◇■ 今週の読者数: 3,498名 ■◇◇◇■
≪今週の目次≫
(1) 今週のひとこと いろんなキーを押した結果「F9」キーを見つけた
(2) 今週のQ&A 配列数式や関数を「配列定数」に「F9」で変換
(3) 今週の用語解説 「SEQUENCE関数」とは/「TRANSPOSE関数」とは
(4) 編集後記 「スピル機能」関連ネタは出尽くしたかも
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≪今週の目次≫
(1) 今週のひとこと いろんなキーを押した結果「F9」キーを見つけた
(2) 今週のQ&A 配列数式や関数を「配列定数」に「F9」で変換
(3) 今週の用語解説 「SEQUENCE関数」とは/「TRANSPOSE関数」とは
(4) 編集後記 「スピル機能」関連ネタは出尽くしたかも
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・ パソコントラブルQ&A https://www.724685.com/weekly/
・ パソコン用語解説 https://www.724685.com/word/
・ お問い合わせフォーム https://www.724685.com/ask/
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(1) 今週のひとこと いろんなキーを押した結果「F9」キーを見つけた
----------------------------------
☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/
先週、「A1」に「={10,30,50;20,50,80;30,70,90}」と入力すると
A B C
1 10 30 50
2 20 50 80
3 30 70 90
と表示できることを紹介しました。
◆ エクセル(Excel)の「スピル機能」を使った表記や計算方法
https://www.724685.com/weekly/qa240327.htm
でも、この「={10,30,50;20,50,80;30,70,90}」をキーボードで手入力
するのは面倒ですし、数が多いので入力ミスしてしまいそうです。
そんなとき、逆にエクセルで
A B C
1 10 30 50
2 20 50 80
3 30 70 90
という表から「={10,30,50;20,50,80;30,70,90}」が抽出できないかと
いろんなキーを順番に押しながら探っていきました。
その結果、配列数式や配列関数を「配列定数」に変換するキーは「F9」
と分かりました。そこで今週は、このことを紹介することにしました。
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(2) 今週のQ&A 配列数式や関数を「配列定数」に「F9」で変換
----------------------------------
☆「パソコントラブルQ&A」 https://www.724685.com/weekly/
Q:配列数式や配列関数を「配列定数」に変換することができますか?
A:編集可能な状態で「F9」キーを押すと変換できます。
◆◇◆
連続した数値の配列を生成できる「SEQUENCE関数」を使って、たとえば
「A1」に「=SEQUENCE(2,3)」と入力すると
A B C
1 1 2 3
2 4 5 6
と表示されますが、この配列は中括弧 {} を使って「A1」に
={1,2,3;4,5,6}
と入力しても同じ配列を表示できます。
このように各行の値を「,(カンマ)」で、各行を「;(セミコロン)」
で区切り、「{}(中括弧)」で全体を囲んで配列や表を表現したものを
「配列定数」といいます。
◆ 配列定数を配列数式の中で使う - Microsoft サポート
https://go.724685.com/4cKOphL
この「配列定数」は配列数式や配列関数から変換することが可能です。
たとえば「=SEQUENCE(2,3)」が入力されたセル「A1」をダブルクリック、
あるいは「F2」キーを押すことで編集可能な状態にします。
この編集可能な状態で「F9」キーを押すと「配列定数」の
={1,2,3;4,5,6}
に変換されるので、この状態でコピーや挿入ができます。
注意点は「配列定数」に変換すると、元の配列数式や配列関数に再変換
できません。ただし、変換直後であれば「元に戻す」ことは可能です。
◆◇◆
すでにある表を「配列定数」を使って表現したいときは、適当なセルを
選択して「=」を入力後、表全体の範囲をドラッグ操作で選択して「=」
のあとに配列の範囲が挿入されたら「F9」キーを押して変換できます。
この「配列定数」なら、ひとつの文字列だけで複数のセルでできた表も
表示できるので、メール本文に貼り付けて相手に送ることも可能です。
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(3) 今週の用語解説 「SEQUENCE関数」とは/「TRANSPOSE関数」とは
----------------------------------
☆「パソコン用語解説」 https://www.724685.com/word/
・「SEQUENCE」とは、1、2、3 のように連続した数値の配列や表を行と
列の数を指定して生成できる関数で、「TRANSPOSE」とは、配列や表
の行と列を入れ替えできる関数で、組み合わせて使うことも可能です。
「SEQUENCE(シーケンス)」には「順に並べる」「配列する」という
意味があり、「TRANSPOSE(トランスポーズ)」には「(位置・順序
などを〉取り換える/入れ替える」といった意味があります。
◆ sequenceの意味 - goo辞書 英和和英
https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/sequence/#ej-75819
◆ transposeの意味 - goo辞書 英和和英
https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/transpose/#ej-87909
正確なつづりを覚えていなくても関数を候補から探すとき「SEQUENCE」
なら「se」、「TRANSPOSE」なら「tr」まで入力すれば絞り込めます。
・「SEQUENCE関数」の構文は以下のようになります。
=SEQUENCE(行,[列],[開始],[目盛り])
[] で囲まれた引数は省略可能で、それぞれの役割は
・行 で返す行の数
・[列] で返す列の数
・[開始] で数列の最初の数値
・[目盛り] で配列内の後続の各値の増分量
となっています。
◆ SEQUENCE 関数 - Microsoft サポート
https://go.724685.com/43OJf0q
つまり「=SEQUENCE(2,3,2)」なら 2行3列の配列として「2」から開始
され「1ずつ」増えて「スピル」表示できます。
A B C
1 2 3 4
2 5 6 7
さらに「=SEQUENCE(2,3,3,2)」なら 2行3列の配列として「3」から
始まり「2ずつ」増えて「スピル」表示できます。
A B C
1 3 5 7
2 9 11 13
・「TRANSPOSE関数」の構文は単純で、以下のようになります。
=TRANSPOSE(配列)
「配列」が文字列を含んだ「表」でも、行と列を入れ替えできます。
◆ TRANSPOSE 関数 - Microsoft サポート
https://go.724685.com/3PKkblq
たとえば「A1」から「D3」までのセル範囲「A1:D3」でできた表なら
A B C D
1 年期 上期 下期 合計
2 2022年 120 250 370
3 2023年 300 450 750
「=TRANSPOSE(A1:D3) 」で行と列を入れ替えできます。
A B C D
1 年期 2022年 2023年
2 上期 120 300
3 下期 250 450
4 合計 370 750
・そして「SEQUENCE関数」で生成した配列の行と列を「TRANSPOSE関数」
で入れ替えることも可能です。
たとえば「A1」に「=SEQUENCE(2,3) 」と入力すると
A B C
1 1 2 3
2 4 5 6
という配列が生成され、「=TRANSPOSE(SEQUENCE(2,3)) 」と入力すると
A B C
1 1 4
2 2 5
3 3 6
のように行と列を入れ替えた配列になります。
============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]
今週で「スピル機能」に関するネタは、ほぼ出し尽くした感があります。
◆ エクセル(Excel)の「スピル機能」とは
https://www.724685.com/word/wd240313.htm
それでも最初に取り上げたときには「配列定数」に変換する「F9」キー
のことは知らなかったので、今回はいい勉強になりました。
特にエクセルで作成した表をエクセルファイルを使わないで「配列定数」
に変換してテキスト形式で扱えるのは結構、便利だと思います。
エクセルでファイルを開くのは、テキストファイルをエディターで開く
よりも時間がかかるので、簡単な表ならメールの本文などに貼り付けて
受け渡ししたほうが使い勝手がいいはずです。
もうエクセルの表計算機能には大きな進化はないと思っていましたが、
「スピル機能」は画期的といっていいでしょう。
(編集長・林)
※ 次回の配信は 2024年4月11日(木曜日)の予定です。
配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配
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(1) 今週のひとこと いろんなキーを押した結果「F9」キーを見つけた
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☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/
先週、「A1」に「={10,30,50;20,50,80;30,70,90}」と入力すると
A B C
1 10 30 50
2 20 50 80
3 30 70 90
と表示できることを紹介しました。
◆ エクセル(Excel)の「スピル機能」を使った表記や計算方法
https://www.724685.com/weekly/qa240327.htm
でも、この「={10,30,50;20,50,80;30,70,90}」をキーボードで手入力
するのは面倒ですし、数が多いので入力ミスしてしまいそうです。
そんなとき、逆にエクセルで
A B C
1 10 30 50
2 20 50 80
3 30 70 90
という表から「={10,30,50;20,50,80;30,70,90}」が抽出できないかと
いろんなキーを順番に押しながら探っていきました。
その結果、配列数式や配列関数を「配列定数」に変換するキーは「F9」
と分かりました。そこで今週は、このことを紹介することにしました。
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(2) 今週のQ&A 配列数式や関数を「配列定数」に「F9」で変換
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☆「パソコントラブルQ&A」 https://www.724685.com/weekly/
Q:配列数式や配列関数を「配列定数」に変換することができますか?
A:編集可能な状態で「F9」キーを押すと変換できます。
◆◇◆
連続した数値の配列を生成できる「SEQUENCE関数」を使って、たとえば
「A1」に「=SEQUENCE(2,3)」と入力すると
A B C
1 1 2 3
2 4 5 6
と表示されますが、この配列は中括弧 {} を使って「A1」に
={1,2,3;4,5,6}
と入力しても同じ配列を表示できます。
このように各行の値を「,(カンマ)」で、各行を「;(セミコロン)」
で区切り、「{}(中括弧)」で全体を囲んで配列や表を表現したものを
「配列定数」といいます。
◆ 配列定数を配列数式の中で使う - Microsoft サポート
https://go.724685.com/4cKOphL
この「配列定数」は配列数式や配列関数から変換することが可能です。
たとえば「=SEQUENCE(2,3)」が入力されたセル「A1」をダブルクリック、
あるいは「F2」キーを押すことで編集可能な状態にします。
この編集可能な状態で「F9」キーを押すと「配列定数」の
={1,2,3;4,5,6}
に変換されるので、この状態でコピーや挿入ができます。
注意点は「配列定数」に変換すると、元の配列数式や配列関数に再変換
できません。ただし、変換直後であれば「元に戻す」ことは可能です。
◆◇◆
すでにある表を「配列定数」を使って表現したいときは、適当なセルを
選択して「=」を入力後、表全体の範囲をドラッグ操作で選択して「=」
のあとに配列の範囲が挿入されたら「F9」キーを押して変換できます。
この「配列定数」なら、ひとつの文字列だけで複数のセルでできた表も
表示できるので、メール本文に貼り付けて相手に送ることも可能です。
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(3) 今週の用語解説 「SEQUENCE関数」とは/「TRANSPOSE関数」とは
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☆「パソコン用語解説」 https://www.724685.com/word/
・「SEQUENCE」とは、1、2、3 のように連続した数値の配列や表を行と
列の数を指定して生成できる関数で、「TRANSPOSE」とは、配列や表
の行と列を入れ替えできる関数で、組み合わせて使うことも可能です。
「SEQUENCE(シーケンス)」には「順に並べる」「配列する」という
意味があり、「TRANSPOSE(トランスポーズ)」には「(位置・順序
などを〉取り換える/入れ替える」といった意味があります。
◆ sequenceの意味 - goo辞書 英和和英
https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/sequence/#ej-75819
◆ transposeの意味 - goo辞書 英和和英
https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/transpose/#ej-87909
正確なつづりを覚えていなくても関数を候補から探すとき「SEQUENCE」
なら「se」、「TRANSPOSE」なら「tr」まで入力すれば絞り込めます。
・「SEQUENCE関数」の構文は以下のようになります。
=SEQUENCE(行,[列],[開始],[目盛り])
[] で囲まれた引数は省略可能で、それぞれの役割は
・行 で返す行の数
・[列] で返す列の数
・[開始] で数列の最初の数値
・[目盛り] で配列内の後続の各値の増分量
となっています。
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つまり「=SEQUENCE(2,3,2)」なら 2行3列の配列として「2」から開始
され「1ずつ」増えて「スピル」表示できます。
A B C
1 2 3 4
2 5 6 7
さらに「=SEQUENCE(2,3,3,2)」なら 2行3列の配列として「3」から
始まり「2ずつ」増えて「スピル」表示できます。
A B C
1 3 5 7
2 9 11 13
・「TRANSPOSE関数」の構文は単純で、以下のようになります。
=TRANSPOSE(配列)
「配列」が文字列を含んだ「表」でも、行と列を入れ替えできます。
◆ TRANSPOSE 関数 - Microsoft サポート
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たとえば「A1」から「D3」までのセル範囲「A1:D3」でできた表なら
A B C D
1 年期 上期 下期 合計
2 2022年 120 250 370
3 2023年 300 450 750
「=TRANSPOSE(A1:D3) 」で行と列を入れ替えできます。
A B C D
1 年期 2022年 2023年
2 上期 120 300
3 下期 250 450
4 合計 370 750
・そして「SEQUENCE関数」で生成した配列の行と列を「TRANSPOSE関数」
で入れ替えることも可能です。
たとえば「A1」に「=SEQUENCE(2,3) 」と入力すると
A B C
1 1 2 3
2 4 5 6
という配列が生成され、「=TRANSPOSE(SEQUENCE(2,3)) 」と入力すると
A B C
1 1 4
2 2 5
3 3 6
のように行と列を入れ替えた配列になります。
============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]
今週で「スピル機能」に関するネタは、ほぼ出し尽くした感があります。
◆ エクセル(Excel)の「スピル機能」とは
https://www.724685.com/word/wd240313.htm
それでも最初に取り上げたときには「配列定数」に変換する「F9」キー
のことは知らなかったので、今回はいい勉強になりました。
特にエクセルで作成した表をエクセルファイルを使わないで「配列定数」
に変換してテキスト形式で扱えるのは結構、便利だと思います。
エクセルでファイルを開くのは、テキストファイルをエディターで開く
よりも時間がかかるので、簡単な表ならメールの本文などに貼り付けて
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もうエクセルの表計算機能には大きな進化はないと思っていましたが、
「スピル機能」は画期的といっていいでしょう。
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配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配列配
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