[21/05/05] エクセルで一行おきに「空白行」をまとめて挿入

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 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと ナゾやクイズを解くようなエクセルの操作方法
  (2) 今週のQ&A  エクセルで一行おきに「空白行」をまとめて挿入
  (3) 新・用語解説  エクセルの「選択内容の追加または削除」とは
  (4) 編集後記    エクセルで連番を追加しておく手法は「定番」
  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記
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 (1) 今週のひとこと ナゾやクイズを解くようなエクセルの操作方法
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/

 エクセルを使ってデータの加工や集計をはじめると、結構、いろいろな
 ことができるので凝り始めるとキリがありません。たとえば

 ・データの整理:不要なデータの削除/類似項目のグループ化
 ・データの並び替え:五十音順/数字の大きな順
 ・データの集計:同じ項目でまとめる/同じ期間でまとめる
 ・データの比較:過去のデータとの比較/グラフ化で視覚化

 といったことをエクセルの豊富な機能を使って実行できます。

 ◆ エクセル(Excel) の使い方/Q&A(パソコントラブルQ&A)
  https://www.724685.com/weekly/office/excel/


 そんなエクセルの作業も慣れてくると、機能を組み合わせるとより簡単
 に希望する形にデータを加工や集計できることが経験で分かってきます。

 その方法を自分で考えたり、思いつかなかったらネット検索してヒント
 を探したりしますが、その試行錯誤に面白さを感じることさえあります。


 かなりトリッキーな解決方法を見つけたりすると嬉しくなることもあり、
 逆に言えば、エクセルでの作業が面倒だと感じることがあっても、その
 過程をナゾやクイズを解くように楽しめるようになれば上級者です。

 今週は、そんな面白いエクセルの操作方法のひとつとして、一行おきに
 「空白行」をまとめて挿入する方法などを紹介します。


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 (2) 今週のQ&A エクセルで一行おきに「空白行」をまとめて挿入
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    ☆「パソコントラブルQ&A」 https://www.724685.com/weekly/

 Q:エクセルで一行おきに「空白行」をまとめて挿入できますか?

 A:行の数が大量なら「並び替え」機能を応用します。


                ◆◇◆

 以前、エクセルで「空白セル」がある行をまとめて削除する方法を紹介
 しましたが、これで「空白行」をまとめて削除することができます。

 ◆ エクセルで「空白セル」がある行を削除する方法
  https://www.724685.com/weekly/qa200212.htm


 それでは一行おきに「空白行」をまとめて挿入する方法ですが、行数が
 それほど多くなければ、挿入したい行を個別にすべて選択します。

 1.「Ctrl」キーを押しながら「空白行」を挿入したい行を一行ごと
   個別に「行番号」をクリックして最後まで連続で選択

 2.選択したエリアを右クリックしてメニューから「挿入」を選択
   「ホーム」-「セル」-「挿入」-「シートの行を挿入」でも同じ

 これで「空白行」は個別に選択した行の上に挿入されます。一番上の行
 に「空白行」がいらなければ、二行目から一番下の行までを選択します。

 ただし、20行くらいならこの方法でもいいのですが、何十行にもなると、
 何十回もクリックしないといけないので、さすがに面倒になってきます。


 そこで、例えばこんな方法で実現します。

 1.「空白行」を挿入したい「行」のデータが並んでいる「列」の
   左に新しい「列」を挿入
   
   たとえば「A列」に「行」のデータが並んでいたら、左に新たに
   「A列」を挿入すると、元の「A列」は「B列」になります。

 2.追加した「A列」に並んだ「行」の番号を上から「連番」で挿入

   一番上の「行」の左セルに「1」を入力、そのセルの右下の部分を
   ダブルクリックすると一番下の行まで「1」が挿入され、その右下
   の「オートフィルオプション」で「連続データ」を選択します。

 3.自動入力された「A列」の連番をすべてコピーして、同じ「A列」
   でひとつつ下の「行」から下にコピーした連番を貼り付けます。

 4.「A列」に数字が入力されているすべての「行」をまとめて選択

 5.「ホーム」タブの「編集」グループの「並び替えとフィルター」
   で「ユーザー設定の並び替え」を選択して、開いた「並べ替え」
   画面で「A列」で「セルの値」を「小さい順」で並べ替え
   
 6.「A列」を削除


 これで「行」には一行おきに「空白行」が挿入された状態になりました。
 この方法なら「行」が何十行あっても、それほど手間ではありません。


                ◆◇◆

 ちなみに、最初の方法で紹介をした

 ・「Ctrl」キーを押しながら「空白行」を挿入したい行を一行ごと
  個別に「行番号」をクリックして最後まで連続で選択

 という操作ですが「Ctrl」キーを押したままではなくても、まず最初に

 Shift + F8

 というショートカットキーを押すことで「選択内容の追加または削除」
 の状態になり、エクセル画面下の「ステータスバー」にも表示されます。

 この状態で「空白行」を挿入したい行を一行ごと、個別に「行番号」を
 クリックしていくことでも複数の「行」を連続して選択できます。


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 (3) 新・用語解説 エクセルの「選択内容の追加または削除」とは
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         ☆「パソコン用語解説」 https://www.724685.com/word/

 ・エクセルの「選択内容の追加または削除」とは、複数のセルや行、列
  を連続で選択することができる状態のことで、その状態にするための
  ショートカットキーとして「Shift + F8」が用意されています。

  複数のセルや行、列を連続で選択するときに有名なのは「Ctrl」キー
  を押しながら次々に選択していく方法ですが、選択の回数が増えると
  途中でうっかり「Ctrl」キーを離してしまい、せっかくそれまで選択
  してきた状態が失われて、最初からやり直しといったことがあります。

  その点、最初に「Shift + F8」というキー操作をしておけば「Ctrl」
  キーを押し続けなくても、押している状態を維持できるので連続して
  たくさんのセルや行、列を確実に選択したいときなどに重宝します。

  この状態の間、連続してセルや行、列を選択できますが、すでに選択
  しているセルや行、列を上書きするように選択することで選択状態を
  解除することもできるので、途中で選択を変更することもできます。


 ・「Shift + F8」を実行するとエクセル画面下の「ステータスバー」に
  「選択内容の追加または削除」と表示されるので、その状態が続いて
  いることが分かり、表示されている間は選択を追加、削除できます。

  たとえば複数のセルに同じ数値をまとめて入力したいときは、最初に
  「Shift + F8」を実行して、入力したいセルを連続して選択したあと、
  ひとつのセルに数値を入力して最後に「Ctrl + Enter」を実行します。

  ◆ エクセルで複数の「空白セル」に一斉入力するキー操作
   https://www.724685.com/word/wd200212.htm


  あるいは数値の入力された複数のセルを選択したあと「Delete」キー
  を押すと選択されたすべてのセルが空白にできます。これはひとつの
  セルを空にして「Ctrl + Enter」を実行しても同じです。

  また、最初に希望のデータが入力されたセルを選択して「Ctrl + C」
  というキー操作で「コピー」して、「Shift + F8」を実行して複数の
  セルを選択後に「Ctrl + V」という操作で一斉に貼り付けもできます。


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 エクセルでデータを加工するとき、最初に各行の左に「列」を追加して
 「連番」を挿入しておくことが結構あります。たとえば並び替え操作で
 不要なデータを削除して、その残ったデータで最初の「連番」を使って
 再度、並べ直すという手法は「定番」ともいえます。

 たとえば吉祥寺のお店を「店名」で五十音順に並べたくても、漢字名や
 カタカナ名、英語名など様々な表記があり、エクセルで「並び替え」を
 したくても漢字の読み方が特殊だったりするとうまくできません。

 そんなときは「店名」が漢字でも英語でもすべて「よみがな」を付け、
 それでエクセルによる「並び替え」をおこなって、その結果のデータに
 「連番」をつけることで、さらにデータを加工して「よみがな」を削除
 しても常に五十音順に並べ直すことができる、というわけです。


 「なにしろパソコン」の記事データなどもアクセス数で「並び替え」た
 結果に「連番」を付け、集計した後で「連番」を使って並べ直すことで
 アクセスランキングなどを作成したりしています。

 なので、エクセルでなにかデータを並び替えて、あとから並び直したい
 ときには最初に「連番」を付けておけばうまくいかないかな?と考えて
 工夫してみてください。結構、応用が効くはずです。

                           (編集長・林)

 ※ 次回の配信は 2021年5月13日(木曜日)の予定です。

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