[17/01/25] エクセルで別シートのセルの値を表示する方法

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■◇◇◇■ 第761号 ■◇◇◇◇■ 今週の読者数: 4,762名 ■◇◇◇■

 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと 先入観を持たず新しいサービスを使ってみたい
  (2) 今週のQ&A  エクセルで別シートのセルの値を表示する方法
  (3) 新・用語解説  「INDIRECT(インダイレクト)関数」とは
  (4) 編集後記    エクセルで無理に関数を使わなくてもいいかも
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 (1) 今週のひとこと 先入観を持たず新しいサービスを使ってみたい
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/

 昨年末から、前から知っていても利用してなかったいくつかのサービス
 を試していますが、結果は気に入って有料になっても使い続けています。

 ◆「dマガジン(ディーマガジン)」とは - パソコン用語解説
  https://www.724685.com/word/wd161214.htm

 ◆「Amazonプライム」とは。利用時の注意点 - パソコン用語解説
  https://www.724685.com/word/wd161123.htm


 「dマガジン」では、これまで読むことのなかった雑誌も気になる記事
 があれば気軽に目を通すようになって情報源が一気に広がっています。

 「Amazonプライム」では入会をキッカケに電子書籍リーダー「Kindle」
 を購入して、実際に使ってみたらこれまた気に入ってしまいました。

 ◆ いままで「Kindle(キンドル)」を買わなかった理由と
   いまさら買った理由 | なにごとも経験
  https://www.nanigoto.com/kindle/

 
 うまく使いこなしているところまではいきませんが、いままで先入観に
 縛られて試さなかったのはもったいことをしたな、と感じています。

 2017年は『人気のサービスや商品にはそれなりの理由がある』と考えて
 もっと積極的に試していきたい、という思いを新たにしています。


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 (2) 今週のQ&A エクセルで別シートのセルの値を表示する方法
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     ☆「パソコントラブルQ&A」 https://www.724685.com/weekly/

 Q:エクセルで別シートのセルの値を分かりやすく表示したいのですが?

 A:「新しいウインドウ」を開いて別シートも同時表示すると便利です。


                ◆◇◆

 たとえばシート名を「1月」「2月」...「12月」と月ごとに分けて集計
 した合計を「2016年」というシートに一覧表示する場合で説明します。

 各シートで集計値を同じセル「F20」に集計しているとして「2016年」
 シートで「1月」の集計値を表示させる数式は

 ='1月'!F20

 となります。「シート名」を「''」でくくって、後ろに「!」を付ける
 ことで、指名したシート上のセルの値でも参照して表示できます。


 同様に「2月」は ='2月'!F20、「3月」は ='3月'!F20 で集計値を参照
 して表示できるので、これを 12か月分作ればいいわけです。

 
 でも、この数式の書き方を覚えてなくても「2016年」シートを開いて
 「1月」の集計値を表示したいセルを選択したら半角で「=」を入力し、
 その状態で「1月」シートに切り替え、セル「F20」をクリックします。

 これで「2016年」シートで「=」を入力したセルに自動で
 
 ='1月'!F20

 と入力され、集計値が表示されるので数式を覚える必要はありません。


 12か月分なら同様の操作を 12回すればいいのですが「2016年」シート
 から各月のシートに切り替え、集計値のセルをクリックするとすぐに
 「2016年」シートに戻るので、何度も表示が切り替わってしまいます。


 そこで2つのウインドウを使い、常に「2016年」シートを開いたまま
 各月のシートから参照したいセルを指定していくと分かりやすいです。

 1.「表示」リボンで「新しいウインドウを開く」を選択

 2.開いたウインドウと元のウインドウを左右に並べる

   ※ Windows 7 以降なら「スナップ」操作が使えます。
    https://www.724685.com/weekly/qa091111.htm

 3.左のウインドウで「2016年」シートを、右のウインドウで
   参照するシート(たとえば「1月」)を表示させる

 4.「2016年」シートで集計値を表示したいセルに「=」を入力し、
   参照するシートから参照したいセル「F20」をクリック

 5.左で「2016年」シートを常に見ながら、右で各月のシートを
   次々に切り替えながら同じ操作を繰り返す


 この方法なら一方のウインドウにずっと「2016年」シートが表示され、
 もう一方でシートを順に切り替えて参照したいセルも同時に表示して
 作業できるので、直観的に操作できます。


                ◆◇◆

 関数を使ってもっとスマートに、というのなら、たとえば「2016年」
 シートでセル「A1」に「1月」、「A2」に「2月」、「A12」に「12月」
 と参照したいシート名をあらかじめ入力しておきます。

 ※「1月」と入力したら「A1」セル右下のハンドル(小さな黒四角)
  を「A12」までドラッグすれば「12月」まで自動で入力できます。

  ◆ エクセルで「オートフィル」「オートフィルハンドル」とは
   https://www.724685.com/word/wd141210.htm


 この状態でセル「B1」に「INDIRECT」という関数を使って

 =INDIRECT(A1&"!F20")

 と入力すれば、「B1」に表示される値は

 ='1月'!F20

 と入力したときと同じになります。

 ※「INDIRECT」は、指定した文字列を使ってセル参照できる関数です。
  詳しくは用語解説で紹介します。


 この「B1」を選択して右下のハンドルを「B12」までドラッグすれば
 一気に「1月」から「12月」までの集計値を参照して表示できます。


 ただし「INDIRECT」という関数のことなど普通は忘れてしまうので、
 参照する値が12個くらいなら「新しいウインドウ」を開いて「=」を
 使い、別シートから値を拾うほうが手っ取り早いかもしれません。

 状況に応じて自分がやりやすい方法を選べばいいでしょう。

 
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 (3) 新・用語解説 「INDIRECT(インダイレクト)関数」とは
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         ☆「パソコン用語解説」 https://www.724685.com/word/

 ・「INDIRECT関数」とは、参照したいセルを文字列で指定することで、
  指定したセルの値を表示させる(セルの参照を返す)関数です。

  「INDIRECT(インダイレクト)」には「間接的な」という意味がある
  ので、参照したいセルをそのまま指定するのではなく、文字列で指定
  することで「間接的にセルを参照する関数」の名前にしたのでしょう。


  関数の書式は

  INDIRECT(参照文字列, [参照形式])

  となり「参照文字列」で参照するセルを文字列として指定しますが、
  参照セルの指定が一般的な A1形式なら「参照形式」は省略できます。

  ※ セルを指定するときに「A1」「B3」といった一般的な「A1形式」
    以外に「R1C1」「R2C3」といった「R1C1形式」がありますが、
    ほとんど使われないので「参照形式」は省略で構いません。


 ・たとえばセル「A1」に「100」が入力されている場合、セル「B1」に
  「=A1」と入力すると「100」が表示されますが、セル「A2」に文字列
  「A1」を入力しておくと「=INDIRECT(A2)」でも「100」となります。

  この場合 =INDIRECT(A2) は =INDIRECT("A1") と同じことになり、
  どちらも結果としてセル「A1」の値の「100」が参照されるわけです。

  
  複数の文字列を「&」で連結してひとつの文字列にできるので「1月」
  という名前のシート上にあるセル「F20」の値を参照したいときは、
  別シートの「A1」に「1月」と入力し、同じシートの別のセルに

  =INDIRECT(A1&"!F20")

  と入力すれば ='1月'!F20 と同じ結果となり「INDIRECT関数」で
  別ページのセル参照することができます。

 
============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 個人的な話ですが、3月15日が締め切りとなる 2016年の確定申告に向け、
 少しずつ準備を始めていますが、まずは交通費の集計をしました。

 そのとき 2015年の集計に使ったエクセルファイルがあるので、それを
 丸ごとコピーして、2016年の値を上書きすることで手間を省いています。

 このとき最初に年間の集計シートで実際に使ったのが、今回、紹介した
 「別シートのセルの値を表示する方法」です。


 表示したいセルに「=」を入力してから、参照したい別シートを開いて
 参照したいセルをクリックするだけなので、難しい関数を覚える必要も
 ないし、一度作れば翌年はファイルをコピーして再利用するだけです。

 もちろん「INDIRECT関数」を使って集計シートを作ったほうがスマート
 ですが、とり急ぎ集計したいときには「=」を使った参照のほうが早く、
 関数の使い方を調べ直すよりも前に完成してしまうでしょう。

 
 ということで「関数いらず」の簡単な方法と「関数を使った」格好いい
 方法の両方を紹介しました。どちらを参考にするかはご自由にどうぞ。

                           (編集長・林)

 ※ 次回の配信は 2017年2月2日(木曜日)の予定です。

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