[08/06/18] 「USBメモリ」経由のウイルスにご用心

■◇■ 週刊クラブQ&A パソコンクリニック(クラブQ&A版) ■◇■
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■◇◇◇■ 第333号 ■◇◇◇■ 今週の読者数:10,373+2,455名 ■◇◇■

 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと 「USBメモリ」経由のウイルスにご用心
  (2) 今週のQ&A  ワードで前回最後に編集した場所へ移動したい
  (3) 今週の用語解説 「Autorun.inf」ファイルで自動実行?
  (4) 編集後記    「利便性」と「安全性」と「リテラシー」

  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記

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 (1) 今週のひとこと 「USBメモリ」経由のウイルスにご用心
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで https://www.724685.com/

 編集長が『専門家』として登場している『All About プロファイル』に
 『「USBメモリ」を使うときに気をつけること』について質問があり、
 注意点を3つ紹介しておきましたので、参考にしてください。

 ◆ 林 俊二 [All About プロファイル]
 ┃ http://profile.allabout.co.jp/pf/hayashi-pca/
 ┗◇ USBメモリの使用について [Q&A]
   http://profile.allabout.co.jp/pf/hayashi-pca/qa/detail/17254


 その中で『「USBメモリ」経由のウイルス』についても紹介しましたが、
 いやらしいのは「USBメモリ」をパソコンの USBポート に挿しただけで
 感染したり、逆にパソコンにうつしてしまう可能性があることです。

 具体的には、パソコンに外部メディアをつないだときに自動実行させる
 ための「Autorun.inf」ファイルを悪用し、ウイルス感染を引き起こす
 プログラムを「USBメモリ」から起動させる、というカラクリです。

 ※キーボードの「Shift」キーを押しながら「USBメモリ」をパソコン
  に挿した場合、自動実行されないことを覚えておきましょう。


 「挿しただけ」では実行されない場合でも、パソコンに挿したあと表示
 された「USBメモリ」のフォルダを開くと実行されることもあります。

 特に Windows Vista では、初期設定で「Autorun.inf」ファイルの実行
 が可能な設定となっているため、出所の怪しい「USBメモリ」を Vista
 搭載のパソコンに差し込むときには、より一層の注意が必要です。

 
 『「USBメモリ」経由のウイルス』については、対策方法も含め、図解
 された情報が以下のページに書かれていますので、参考にしてください。
 
 ◆ コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況について
   「USBメモリを安易にパソコンに接続しないように!」(IPA/ISEC)
   http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/07outline.html

 とにかく、まずはパソコンにウイルス対策ソフトをきちんと導入して、
 さらに出所不明の「USBメモリ」は使わないように気をつけましょう。


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 (2) 今週のQ&A ワードで前回最後に編集した場所へ移動したい
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       ☆「質問リクエスト」 http://www.clubqa.com/mailcare/

 Q:ワードで書類を作成しているときに、途中で保存して閉じたあと
   再度、前回、最後に編集した場所へ移動したいのですが?
   
 A:Word2002 や 2003 では「ショートカットキー」が使えそうです。


                ◆◇◆

 ワードで何ページにもおよぶ書類を作成しているときには、途中で別の
 用事があるなどして、いったん保存してファイルを閉じたあと、再度、
 開いて、前回、最後に編集していた場所から続けたいときがあります。

 そんなとき、使っている Word が 2002 や 2003 の場合、「直前の編集
 位置に移動」という操作のショートカットキー  [Shift] +「F5」 を
 試してみましょう。うまくジャンプしてくれる場合があります。

  ◎直前の編集位置に移動  [Shift] +「F5」


 ただし、前回最後の編集箇所が本文中でない場合(テキストボックスの
 中にある文章など)、うまくジャンプしないこともあるで、再開後にも
 前回の情報が残っていたらラッキー、といったレベルの機能となります。

 ※特に Word2007 から採用された保存形式「.docx」のファイルでは
  いったん閉じてしまうと、最後に編集した位置の情報は残らずに、
  [Shift] +「F5」 では効果がないようです。ちょっと残念です。


 一方で、今回のように、いったん保存したあとでの効果は不確かですが、
 単純にワードで編集中に、直前の編集位置に移動したいときには、今回、
 紹介した [Shift] +「F5」 は便利です。Word2007 でも使えます。

 たとえば現在編集中の文に、別のページに移動してある文をコピーして、
 それを貼り付けたい場合、コピーしたあと [Shift] +「F5」 で直前
 に編集していた場所へ、一気に戻ることができるのです。
 

                ◆◇◆

 いったん閉じてから再度、開いたとき [Shift] +「F5」 でジャンプ
 する情報がない場合でも、編集したいのが一番、最後のページの最終行
 (末尾)なら、そこへジャンプするショートカットキーが使えます。
  
  ◎末尾に移動  [Ctrl] +「End」

 この逆で、「最初に移動する」のは [Ctrl] +「Home」 となります。

  ※ノートパソコンの場合、「End」や「Home」が単独キーではない
   こともあり、たとえば[Fn] キーを押しながら「End」や「Home」
   が併記されているキーを押す場合もあるので確認してください。


 まあ、ショートカットキーは便利ですが、たくさん種類があってキリが
 ないので、分かりやすくまとめている以下のページを紹介しておきます。

 ◆ Word ショートカットキー一覧:Word ワードの使い方
  http://www.relief.jp/itnote/archives/000230.php

 使えそうなものがあれば、いくつか試してみるといいでしょう。本当に
 自分で便利だと感じ、何度か使っていれば、自然と覚えられるはずです。


 ◎「今週のQ&A」は図などを追加、一部加筆して、順次、公開中。
    −> https://www.724685.com/weekly/

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 (3) 今週の用語解説 「Autorun.inf」ファイルで自動実行?
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        ☆毎週、ひとつずつ、パソコン用語を解説していきます。

 ・CD-ROM や DVD をパソコンのディスクドライブに入れると、自動的に
  プログラムが開始される場合があります。これが「自動実行(再生)」
  ですが、その動作を指示するファイルが「Autorun.inf」です。

  「Auto」=「オート(自動)」、「run」=「実行する(走る)」を
  組み合わせたのが「Autorun」であり、そのうしろの拡張子「.inf」
  は「information(情報)」の頭三文字で情報ファイルを意味します。


 ・「Autorun.inf」を「メモ帳」などで開いてみると、数行のテキスト
  だけなので、理屈さえ分かれば誰にでも、テキストエディタで作成し、
  ファイル名を「Autorun.inf」にして保存すればできてしまいます。

  たとえば CD-R をドライブに入れて、自動で実行させたいプログラム
  が「xxx.exe」だとすると、以下のような「Autorun.inf」ファイルを
  作成して、プログラムと一緒に CD-R に焼いてしまえばいいのです。

  −−−−−−−−
  [Autorun]
  open=xxx.exe
  −−−−−−−−

  もちろん、実際はもう少し複雑な内容ですが、基本的にはこういった
  方法で、CD-ROM や DVD をドライブに入れただけでプログラムが自動
  実行する仕組みができてしまう、ということを知っておきましょう。


 ・そんな中、悪質なプログラムを自動実行させるための「Autorun.inf」
  ファイルを「USBメモリ」の中に自動生成してしまうウイルスが登場
  しています。「USBメモリ」を媒介にして広まってしまうわけです。

  特に Windows Vista は初期設定で「USBメモリ」をパソコンのポート
  に挿しただけで、その中にある「Autorun.inf」を読み込んで、自動
  実行してしまう可能性があるので、より一層の注意が必要です。

  ◆ USBメモリで広まるウイルスへの対策(トレンドマイクロ社)
   http://jp.trendmicro.com/jp/threat/solutions/usb/

  まずは、こういう手口があり、こうすれば防げるということを知って
  おくだけでも予防につながるので、今回、取り上げてみました。


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 いつもお話しすることですが、世の中のほとんどのことで「利便性」と
 「安全性」は相反することが多いので注意が必要です。自動車の速度を
 上げれば、移動時間は短くなりますが、事故の可能性も増えるわけです。

 パソコンでも、インターネットに接続することで飛躍的に便利になった
 反面、ウイルス感染やネット詐欺、情報漏洩など新たな危険が生まれて
 きたことはご存知のとおりです。「USBメモリ」でも同じことです。

  
 では、「USBメモリ」は使わないし、車もインターネットもいらない、
 外出だって危ない、なんて言い出したら、もう何もできなくなります。

 ということで、危険性を理解し、対策できることはきちんとした上で、
 便利なものをどう取り入れていくか、その「折り合いをつける」ことが
 「リテラシー(ある分野に関する知識、教養、能力)」なのでしょう。

                           (編集長・林)


  ※ 次回の発行は6月25日(水曜日)の予定です。お楽しみに。
 

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