■◇◇■ 週刊なにしろパソコン ■◇◇■ 毎週水曜日発行 ■◇◇◇■
パソコン・インターネットを 発行日:2004/09/09
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■◇◇◇■ 第139号 ■◇◇◇■ 今週の読者数:9406名 ■◇◇◇◇■
≪今週の目次≫
(1) 今週のひとこと 「クラッシュ」にはご用心
(2) 今週のQ&A 「バックアップ」とは
(3) 今週の用語解説 「リカバリーCD」は大切に
(4) 編集後記 来週15日は「休刊」にします。
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(1) 今週のひとこと クラッシュにはご用心
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☆「今日のひとこと」はこちらで http://www.724685.com
データの記録に使われる『ハードディスク』はパソコンのカラクリの中
でも、可動部分(機械的に動く部分)があるため、衝撃や環境の変化に
弱く、最も壊れやすい(いつ壊れてもおかしくない)部品といえます。
高速で回転する円盤状の記録板の表面すれすれで、これまた高速で動く
アームの先にある「情報を読み書きするためのヘッダ」を移動させると
いう「神業」のような方法でデータの保存と読み出しをしているのです。
◆ ハードディスクドライブのしくみ
http://www.kayoo.org/home/mext/johokiki/
こういう「カラクリ」を知ると、毎日、「カリカリ」と音を出しながら
頑張って私たちの大切なデータを保存&再利用できるようにしてくれて
いる「ハードディスク」に感謝の念さえ覚えます。
一方で、壊れる前のバックアップは、きちんと実施しておく必要があり
ます。毎日使っていると、ついつい「いつまでも壊れない」ような錯覚
を持ってしまいますが「いつかは壊れるもの」と自覚しておくべきです。
なぜ、そんなことをいうかって?そうです。編集長が自宅で使っている
メインマシンのハードディスクが先々週、いきなりクラッシュして本当
に困ってしまったからです。
もちろん、大切なデータはバックアップを取っていますが、しばらくは
機能の劣るサブマシンで作業したり、新しいハードディスクを設定して、
環境設定を元に戻すのに、本当に手間がかかってしまいました。
皆さんも、ハードディスクからの「カリカリ」音がちょっとおかしい、
音が大きくなってきた、という場合には気をつけましょうね。
※少なくともハードディスクが「カリカリ」と頑張っているときは
パソコンの移動はもちろん、パソコンの電源を強制的に切ったり、
衝撃を与えないようにしましょう。自戒の念もこめて...
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(2) 今週のQ&A 「バックアップ」について
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☆「クラブQ&A(http://www.clubqa.com/)」での旬なQ&Aをご紹介
Q:「バックアップ」について教えてください。
A:「必要なファイルだけ」と「丸ごと」という2つの考え方が
あるでしょう。それぞれに利点があります。
◆◇◆
パソコンでいう「バックアップ(backup)」とは、予期せず起こる故障
や操作ミス、ウイルス感染など『いざ』というときのために、データや
ファイルを別の記憶媒体に保存しておくことです。
「バックアップ」には大きく2つの考え方があります。
1.大切なオリジナル情報・データ・ファイルだけを保存する。
2.丸ごとすべて保存する。
それぞれのポイントを紹介しておきましょう。
■1.大切なオリジナル情報・データ・ファイルだけを保存する。
基本的に最近の「市販のパソコン」であれば OS や ソフトウエア は、
購入時の状態に戻す「リカバリー」用の CDROM がついていますので、
それらは保存していなくても CDROM さえあれば復元できます。
また、後から買い足した市販のソフトウエアも購入したときの CDROM
をちゃんと保存していれば、再度、インストールすればいいだけです。
フリーソフトなども、再度、ダウンロードすれば大丈夫です。
※「リカバリー用CDROM」「購入したソフトウエアのCDROM」は
きちんと保存しておきましょう。違法コピーは当然「×」です。
一方、以下のものは「バックアップ」をしておかないと後悔します。
1.再生が難しい「オリジナル」情報やファイル
・メールの送受信ファイル、家計簿、アドレス帳、
自分で撮影したデジタルカメラの画像ファイルなど
・自宅で仕事をする方は、自宅だけにある業務ファイル
2.再度、得るためには手間やお金が必要な情報やファイル
・各種サービスの「ID」「パスワード」
・検索して集めてきた情報や画像、『お気に入り』の情報
・ダウンロードで購入した画像、音楽コンテンツ
とにかく、こういった再生が難しいもの、再度、得るには手間やお金が
必要な情報やファイルは日ごろから定期的に「バックアップ」する習慣
をつけておくことが大切です。
方法としては以下のどちらかが一般的です。
・定期的に CDR や DVDR に必要なファイルをコピーして保存
→ 便利な専用ソフトもあります。
・ハードディスクと平行して、ほぼ同じ状態の最新ファイルを
メモリーカードや外付けハードディスクに保存
→ そちらを「メイン」で使うという考え方もあります。
中でも「メモリーカード」は「ハードディスク」と違って「可動部分」
がないので、衝撃にも強く、壊れる可能性も低いので「更新」が必要な
重要情報の保存には「メモリーカード」がお勧めです。
※更新しない、保存だけのファイル、特に大容量の画像や音楽の
ファイルを保存するには CDR、DVDR がいいでしょう
「外付けハードディスク」も大容量で値段も下がってきたので、大切な
データは本体のハードディスクと二重に保存しておけばいいでしょう。
※確かに外付けだとしても「ハードディスク」に違いないですが、
2つが『同時に』壊れる可能性は非常に低いといえるでしょう。
■2.丸ごとすべて保存する。
これは細かい説明は不要でしょう。ハードディスクの持っているデータ
やファイルを全部、別の媒体に保存してしまうという方法です。
最近では大容量の DVDR も一般的になり、「丸ごと」保存できる便利な
専用ソフトも各種ありますので「どれが必要なファイルか」など考えず、
とにかく「丸ごと」復旧できるように保存してしまうわけです。
利点は、それぞれのソフトウエアを再インストールしたり、使い勝手も
含め「現状復帰」させる手間がかからず、元に戻せるということです。
単純に考えると「ハードディスク」がクラッシュしたときなど、これが
一番、確かなバックアップの気がしますが、こういう考え方もあります。
・不要なファイルも保存します。ハードディスクのクラッシュは
ある意味、不要なファイルを整理できるチャンスでもあります。
・リカバリーや再インストールを実施することで、操作性が重く
感じられていたパソコンが快適になる場合があります。
ということで、もちろん一番いいのは「1」と「2」の併用でしょう。
・数ヶ月に一度と決めて、定期的に「丸ごと」保存する
・日常的には外付けハードディスクやメモリーカードを
活用し、よく更新される情報を中心にマメに保存する。
あとはお持ちのデータがどれだけ重要か、ある日突然なくなると本当に
困るものかを自問して、必要だと感じたら「バックアップ」を実施して
おきましょう。なくなった後では手遅れですから。
◆◇◆
最初に買ったパソコンを利用中で、今までパソコンが壊れた経験がない
という単に『ラッキー』な方は、パソコンのデータを「バックアップ」
することの重要性を知らずにいるものです。
そして、ある日突然、「ハードディスク」が動かなくなったり、動作が
おかしくなり、保存していたデータを取り出せなくなって初めて後悔を
するのです。「あのときにバックアップしていれば... 」と。
パソコンを長く使っていけば、ハードディスクのクラッシュは、誰でも
経験することです。とにかく「備えあれば憂いなし」ですね。
◎「今週のQ&A」は図などを追加、そして一部加筆して公開しています。
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(3) 今週の用語解説(117) 「リカバリーCD」は大切に
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☆毎週、ひとつずつ、パソコン用語を解説していきます。
・「リカバリー(recovery)」には、回復、取り戻すこと、復旧、再生
といった意味があります。ゴルフ用語にも「バンカー」や「ラフ」に
つかまったようなトラブルから抜け出し、攻勢につなげるショットの
ことを「リカバリー・ショット」と言いますね。
・市販のパソコンの場合、「リカバリーCD」と呼ばれる大切な CDROM
がついてきます。これは一般的にパソコンを工場出荷時の状態に戻す
ために必要なソフトウエアや設定情報が収録されているものです。
パソコンの動作が、どうにもおかしくて元に戻せない場合や、故障や
操作ミス、ウイルス感染など『いざ』というときに使えば、工場出荷
の状態までは戻せる(復旧できる)ということです。
・「リカバリーCD」といっても、各メーカーによって考え方や使い方も
違いますから、必ず付属のマニュアルと共に保存しておきましょう。
『リカバリー』してしまうと、現在のハードディスク上にある情報は
すべて消えてしまうのが普通ですから、ある意味「最後の手段」です。
※必要な情報やファイルは、事前にきちんと「バックアップ」して
おくことが大切なのは、いうまでもありませんね。
============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]
編集長が自宅でメインのマシンとして使っている 日本IBM のパソコンが
2週間ほど前に突然、起動しなくなりました。典型的なハードディスク
のクラッシュで、単純なデータ復元はあきらめざるを得ない状態でした。
もちろん大切なデータはフラッシュメモリーと外付けハードディスクに
バックアップしていたので失われずに済みましたが、ネット通販で購入
したパソコンのため「リカバリーCD」は付属していないモデルなのです。
そのため、結局は 日本IBM へ「センドバック」という形でパソコンを
送り返し、ハードディスクを新品に入れ替え、修理対応で戻してもらう
といった手間で、10日以上、そのパソコンが使えない状態でした。
自宅には持ち運ぶためのノートパソコンと、一世代前のデスクトップが
あるので、なんとか一般の作業には困らないものの、やはり最新マシン
の快適さを失うと遅いマシンは苦痛でしかありません。
ということで、今週は関連した情報を満載してみました。会社での会議
が長引き、帰ってきたら修理からパソコンが戻ってきていたのでソフト
ウエアを入れ直すなどしているうちに水曜日は終わってしまい、結局、
書き上げたのが木曜の朝ということで、もうクタクタです。
皆さんも「バックアップ」の実施と「リカバリーCD」の保管はきちんと
しておきましょうね。経験者は語る、です。
(編集長・林)
※来週、「安心だネット!」サービスでサーバー移転作業があるため、
15日発行分の「週刊なにパソ」は「お休み」にさせていただきます。
ご了承ください。次回の発行は9月22日(水曜日)の予定です。
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