[02/09/11] 「サイト」と「ホームページ」

■◇◇■ 週刊なにしろパソコン ■◇■ 毎週水曜日早朝発行 ■◇◇■
  パソコン・インターネットを   発行日:2002/09/11
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■◇◇◇◇■ 第39号 ■◇◇◇◇■ 今週の読者数:3565名 ■◇◇◇■

 ≪今週の目次≫
  (1) 今週のひとこと  あの日から1年
  (2) 今週のQ&A   フロッピーディスクでは全然足りない!
  (3) 今週の用語解説  「サイト」と「ホームページ」
  (4) 編集後記     素朴な疑問が大切

  ※直接ジャンプ! 今週のQ&A今週の用語解説編集後記

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 (1) 今週のひとこと  あの日から1年
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      ☆「今日のひとこと」はこちらで http://www.724685.com

 あの米同時多発テロが起きてから、今日でちょうど1年です。たまたま
 「週刊なにパソ」の発行日と重なってしまい、少し憂鬱です。全米では
 10日に国家警戒レベルを5段階中の4段階「高い」にまで引上げました。

 ◆ テロに関する米国政府による警告(在米日本大使館)
  http://www.us.embjapan.go.jp/j/osirase/091002.htm


 各種新聞のホームページでも「あれから1年」を特集しています。思い
 出すのもいやな出来事ですが、一方ではしっかり考え直しておく必要も
 あるような気がします。

 ◆ 朝日新聞 9・11米テロ1年
  http://www.asahi.com/international/911terror/

 ◆ 読売新聞 ニュース特集 同時テロ1年 
  http://www.yomiuri.co.jp/attack/

 ◆ 毎日新聞 9・11テロ1年
  http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/series/1nen/

  ※毎日新聞では、あのときの写真も、まだ見ることができます。
   http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/graph0911/


 ここ数ヶ月、米国内ではFBIやCIAが「あのテロ」を事前に阻止できた、
 ハイジャック機がビルに突っ込むテロは予見できたはず、ということが
 話題となっているようです。もしそうだとしたら... 恐ろしい事です。
 朝日新聞には、こんな記事もありました。

 ◆ 航空機ビル突入 民間科学者「容易に予測」(朝日 2002.01.24)
  http://www2.asahi.com/international/kougeki/ata/020124.html


 とにかく、あんなに悲惨なことが二度と起こらないように願うのみなの
 ですが、ニュースにならない場所で、今日も世界のどこかで紛争が続き、
 テロも頻繁に起きているわけです。日本ができること、しなければいけ
 ないことを「この日」にちなんで今晩あたり、少し考えたいですね。


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 (2) 今週のQ&A  フロッピーディスクでは全然足りない!
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   ☆「クラブQ&A(http://www.clubqa.com/)」での旬なQ&Aをご紹介

 Q:作成中のデータを持ち運ぶためにフロッピーディスクを使おうと
   しても容量が足りません。どうしたらいいですか?

 A:頻繁に受け渡しをするなら、メモリーカードを利用しましょう。


                ◆◇◆

 会社のパソコンで仕事をしている途中のファイルを自宅に持って帰って
 続きをやりたい、あるいはその逆の場合、以前はワープロのファイルや
 表計算ファイル数個程度で、フロッピーディスクでも充分に使えました。

 しかし、仕事にしても、趣味にしても、もうフロッピーディスクの容量
 (1.44MB)では入りきらないデータ、特にデジタルカメラで撮った写真
 データや、素材集など画像をふんだんに使ったプレゼンテーション資料
 など扱い始めたら、もうあっというまに容量オーバーです。

 多少ならデータの「圧縮」を行なってフロッピーディスクに入れること
 も可能ですが、いちいち圧縮や解凍を行なうのは面倒ですし、圧縮した
 ところで劇的に容量にゆとりができるわけではありません。

 そこで今回はデータの持ち運びに「メモリーカード」をお薦めします。
 もうすでに活用している方もいらっしゃるとは思いますが、結構、まだ
 フロッピーディスクと格闘している方も多いとお聞きしたのでご紹介を
 させていただきます(以後、フロッピーディスクは「FD」とします)。


 ■1.メモリーカードとは

  その名の通り「デジタル情報を記録するカード」です。

  一般の方が最も使う場面としては、デジタルカメラ本体に差し込み、
  撮影した画像ファイルを保存することです。そして撮影後にデータ
  をパソコンなどに受け渡すのです。

  利点は「小型」で「保存容量が大きく(FDの数倍から数百倍※)」
  「カードを持ち歩いてもデータが消えない」「データの書き込み、
  書き換え、消去ができる」などがあります。

  つまりメモリーカードを使えば、パソコン同士のデータ受け渡しも
  簡単にできるわけです。

  ※1MBから512MBくらいまで種類があります。もちろん容量により
   値段も数千円〜数万円と違いますので、よく選ぶ必要があります。


 ■2.種類は

  コンパクトフラッシュ(以後CF)、スマートメディア(以後SM)、
  SDカード(以後SD)、メモリースティック(以後MS)などです。

  ◇ デジカメ選びの基本・・・メモリーカード
   http://www.oavcunet.ocn.ne.jp/users/camera/card.htm

  先ほど紹介したように、デジタルカメラで採用されており、中でも
  「CF」や「SM」が最もよく使われています。もちろんソニー製品を
  愛用の方は「メモリースティック」でもいいでしょう。

  逆に言えば、使いやすいメモリーカードを採用しているデジカメを
  購入する、という選び方もあるわけですね。

 
 ■3.どれがお薦め?

  もし現在、デジタルカメラをお使いで、そのデジタルカメラに使用
  されていれば、そのメモリーカードが兼用できるのでいいかもしれ
  ません。特にパソコンで読み取るための付属品などがすでにあれば
  別の種類のメモリーカードを使うより安上がりでしょう。

  編集長はデジカメは持っていませんが「CF」です。理由はある程度
  の大きさがあること、つまり頑丈そうで無くす可能性も低いと思う
  からです。逆に「SM」は金属面が剥き出しで少し頼りなく感じたり、
  「SD」とともに小さすぎて無くしそうだったからです。


 ■4.どうやって受け渡すの?

  編集長の場合は仕事で毎日、データを会社と家の間で持ち運ぶので
  USBで使える「メモリーカードリーダー」を2台買って、家と会社
  のパソコンにつないでおいて「CF」を抜き差しして使っています。

  ◇ メモリカードアダプタ・メモリカードリーダ/ライタ
    対応メモリカード一覧
   http://www.iodata.co.jp/products/pccard/sheet/mc_adp_rw.htm


  それぞれの種類によって「メモリーカードリーダー」も違います。
  購入の時には気をつけてください。

  複数の種類のカードで使用できるリーダーもあります。使い分ける
  人にはいいかもしれませんね。

  ◇ 6種類のメディアに対応するUSB接続カードリーダライタ
   http://www.iodata.co.jp/products/pccard/2002/usb6mrw.htm

   ※ この商品はあくまでも一例です。お近くのパソコンショップで
     お店の方に相談してみてください。リーダーの機能はそれほど
     変わりませんので、使える種類を確認したら、あとはデザイン
     と値段の問題だと思います。


 ■5.メモリーカード?リーダー?良くわからない!

  そういう場合は一体化した商品があります。これならUSBが使える
  パソコンなら簡単につなげますし、リーダーを2台買う必要もあり
  ません。

  ◇ USB接続 Flash Memory EasyDisk
   http://www.iodata.co.jp/products/pccard/2002/usbed2.htm
   ※ もちろん、これはデジタルカメラでは使えません。

  オシャレなデザインでもあり、初心者にはお薦めできる商品です。
  これでFDともおさらば!って感じですね。


                ◆◇◆

 フロッピーディスクは、中に入っている円盤状のフィルムを回転させ、
 磁力を利用して記憶をするため、当然、磁気に弱かったり、回転部分が
 あるため壊れる心配もあるわけで、信頼性は決して高くありません。

 さらには今となっては容量も少なく、そのくせサイズはメモリーカード
 の数倍もあるので、私はほとんどフロッピーディスクは使いません。

 メモリーカードもずいぶん安くなりましたし、デジタルカメラもこんな
 に普及したこともあり、私としては上級者への道として、データの受け
 渡しには「メモリーカード」をお薦めしたい、と思うわけです。


 ◎ 「今週のQ&A」は図などを追加、そして一部加筆して公開しています。
    −> https://www.724685.com/weekly/


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 (3) 今週の用語解説(16) 「サイト」と「ホームページ」
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        ☆毎週、ひとつずつ、パソコン用語を解説していきます。

 ◎ サイト(site) = 場所、用地、敷地

 ・インターネット関連の用語はまだ歴史も浅いので、どの表現が「正確」
  なのかを深く議論しても意味がありませんが、少し知っておくと理解
  が深まった気になるものです。その典型的な用語がこの「サイト」と
  「ホームページ」ではないでしょうか。

 ・「サイト」は「場所、用地、敷地」といった意味で、キャンプサイト
  (キャンプ場)とかミサイルサイト(ミサイル基地)といった表現を
  聞かれたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 ・インターネットではサーバー(サービスを提供するコンピュータ)の
  ある『場所』あるいは『サーバーそのもの』を「サイト」といいます。

 ・つまり「ホームページ」を見ることができるようにしているサーバー
  のある場所を「サイト」と呼ぶ場合、「ホームページ」と「サイト」
  はほぼ同じ意味で使っても、さほど大きな違いはないということです。

 ・だいたい「ホームページ(homepage)」という言葉にしても、最初は
  「表紙」にあたる「最初のページ」だけを指していたのに、表紙以下
  の中身(表紙の下層にあるページ)もすべて含めて「ホームページ」
  ということでも、現在ではなにも問題はありません。

 ・使い分けとしては、個人や会社・団体、固有の商品や映画紹介などに
  特化したページは「xxxのホームページ」と呼ぶのがピッタリです。

 ・一方で、技術的なカラクリを駆使したページや、あるジャンル全体を
  扱うようなページは「xxxサイト」と呼ばれることが多いですね。

 ・たとえばインターネット上の情報を検索するカラクリを持つサーバー
  を利用できるのは「検索サイト」であり、総合的な情報を詰め込んだ
  情報の入口を目指すのは「ポータルサイト」と呼ばれるわけです。

 ・ちなみに「ポータル」は「玄関」「入口」といった意味で「なにしろ
  パソコン・ドットコム」は「初心者向けポータルサイト」を目指して
  いるわけです。


============ ◇ 編集後記 ◇ =======[Top に戻る]

 ・「なにしろパソコン・ドットコム」でも読者を混乱させないために、
  できるだけ「サイト」という言葉は使わず、「ホームページ」という
  言葉で表現してきたのですが、やはりYahoo! を「検索ホームページ」
  というのはかなり無理があると感じるので、今回、そのあたりを解説
  してみましたが、いかがでしたでしょうか?

 ・ほかにも漠然と思い込んで使っている用語も多いので、今回のように
  じっくり考えてみると「そういや何が違うんだろう」と素朴に疑問が
  沸いてきます。これからもそういった用語を解説していきたいです。

 ・今晩、米国は11日の朝を迎え、ニューヨークでは同時多発テロの追悼
  集会などが行なわれます。この日を狙ったテロ攻撃がないことを祈り
  たいですね。
                           (編集長・林)


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