Google が世界遺産や遺跡をストリートビューの360度パノラマ写真で閲覧できる「World Wonders Project」を公開。PRもうまいのだとは思いますが、他の世界的大企業のこういった活動を聞いたことがありません。
「なにしろパソコン」では記事内に Amazon や 楽天 が販売する商品へのリンクや画像を掲載することがあり、そのアフィリエイトリンクを経由して商品の購入があったときに販売元から広告収入を得る場合があります。
【編集長のもうひとこと】
もちろん Google にとってはネット上に誰でも閲覧できる良質なコンテンツを増やすことで、結果としてネット検索も増えるので「実益も兼ねた」プロジェクトでもあるわけです。
とはいえ、これだけの良質なコンテンツを無料で公開するのは、きちんとした利益の裏付けがなければできません。
まるでネット広告という税金を企業から集め、その利益でネット上のインフラを充実させていくネット上の政府のような感さえあります。
たとえばマイクロソフト社も、ワードやエクセルで使えるテンプレートを「圧倒的な量と質」で無料公開すればいいのです。
もちろん、それをビジネスにしている会社からは適正な値段で買い取る、あるいはダウンロード数に応じて支払うことで、さらにテンプレートを充実させていくのです。
検索結果にキーワードに応じた広告が表示されるのはいうまでもありません。
そのテンプレートが最も簡単に使えるのがワードやエクセルであれば、誰もほかのソフトに乗り換えようとは思わないでしょう。
とにかくワープロ、表計算、プレゼンソフトが、今後、技術的に何万円も追加料金を払いたくなるほど進化するとは思えません。でも、そこで使える「素材」は多ければ多いほど嬉しいし、それも料金に含まれていると思えば納得感も生まれます。
いまこそ、マイクロソフト社もグーグルの戦略を見習うべきではないでしょうか。
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