パソコンの電源を入れても正常に起動せず、黒い画面にカーソルだけが表示される現象が「wind32/Daonol」というウイルスにより Windows XP で多発しています。Windows Update に加え、アドビ社のフラッシュやリーダーも更新しておきましょう。
【編集長のもうひとこと】
今回、問題になっているウイルスは5月ごろに広まったウイルスの『亜種(改造されたもの)』のようです。
近年のウイルスは感染に気付かれないように潜伏して、パソコン内部の情報を盗んだり、感染したパソコンを外部攻撃の踏み台にするといった目的が多いので、パソコンが起動できなくすると元も子もないわけです。
※ウイルス感染に気付かれて、リカバリーされては逆に困るわけです。
しかし、ウイルスなんて各種OSで、きちんとした動作確認を行っているはずもなく、結果として予想しなかった副作用によって、パソコンが不調になってしまうケースが出てくるわけです。
面倒なのは Windows Update だけでは不十分で、サイトを楽しむときに使われる Adobe Reader , Adobe Flash Player なども最新にアップデートする必要がある、ということです。
とにかく「ウイルス対策ソフトを使っていれば大丈夫」ではないということです。
Windows やネットがらみで使うソフトウエアに適切なアップデートが行われず、セキュリティの穴が開いたまま、というのは入口に鍵をかけていても、裏口が開きっぱなしのようなものですから。
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